時間をかける

今日は、頭が数学モードなので、数学の話をしよう。

英語のイメージの強い俺だが、実はバリバリの理系である。

そして、なんでも分解しちゃう癖のある理系である。はっはっは。

バイクもテレビもステレオもパソコンも、何だって分解してきた。

今、もっとも分解してみたいものはiPhoneだねー。

(だねー。じゃない)

高校生の授業がスタートして、あれこれ学校の教材を見せてもらった。

今の高校は、本当に至れり尽くせりって感じでちょっとうらやましい。

僕らの時代は、教科書と傍用問題集のみだった。(うちの高校だけかな~?)

いわゆるチャートとかの網羅系参考書は自分で買えって感じだった。

しかも、傍用問題集には解答解説がついておらず、巻末の略解のみという地獄。

整数の証明問題など、一生懸命解いても、巻末には「略」。

うわーーーー、略すんじゃねえ!!

と深夜の静まり返った山に向かって高校生の俺は何度吠えたことか・・・。

とにかく、解答への道のりは、果てしなく遠い気がしたものである。(実際、遠かった)

そうして、とりあえず「赤チャート」を買って何とか地図を手に入れた。

しかし、その地図も・・・

ど、どうしてこの式が出てきたんだ??

この式変形の意味はなんだ??

と、?マークが頭に浮かんでは消え、浮かんでは消え、しまいには浮かびっぱなし(笑)

かなりピントのぼやけた地図のようであった。

当然、いちいち引っかかるので、一つの問題を「あーでもない、こーでもない」と考えながらやることになる。イライラも募る(笑)
理解できないと、悔しさ大爆発で、教科書を叩き付けたことが何度もあった。
おかげで、数学の教科書はボロボロ。

そう、俺の高校の教科書は、使い込んでボロボロになったのではなく、八つ当たりでボロボロになったのである。はっはっは。良い子は真似をしないこと!

ちょいと話がそれたけど、今の参考書は本当に親切である。

ん?と思ってもすぐ脇に「こうだからこうですよー、えっへっへ」と揉み手をしながら解説してくれる。(俺にはちょっと邪魔w)

ここで、こういう公式を考えるとこうなりますよー、ときちんと書いてある。

まさに、解法のマニュアル本である。

こういうの現役の時に欲しかったな・・・。素直にそう思う。

けれども、それで数学の力がつくかというと、別問題である。

数学をとりまく学生の状況はさほど進歩していないように思える。

結局のところ、解説で書かれていることを読んで、ふーんそうか、と思うだけではダメなんだね。

まあ、自分にも経験はあるけれど、それを自力でできるようにならないと解けない。

どんな時に、どんな発想をするかとか、数式が何を表しているかとか、そういう根本的な部分を煙が出るくらい考えて考えて考え抜いて、「なーんだ、そういうことか!」という部分にたどり着かないと、結局はダメなのだ。

逆に、そういう部分がしっかりしてくると、数学は楽しくてしょうがなくなる。

代数の問題を図形で考えることができるようになったりする。

数学(算数じゃないよ)は、抽象的概念がバシバシ登場するので、一体自分がどこを歩いているのか見失いがちである。ただ、いったんそのイメージが定着すると、この上もなく楽しくなる。

もちろん、テストや入試というものが目の前に転がってるので、悠長なことは言ってられない。

それでも、数学が得意になった(得意だったではないぞ)人間として言わせてもらえば、可能な限り時間を使って考えてみることが大切である。

そうやって時間をかけてじっくり考えられるのは、学生の特権だと思う。

あー、なんだか、高校生の頃の自分に説教したくなってきた(笑)

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