ふとしたことから、昔のことを思い出した。
子どもの頃、俺は親父の仕事の関係で何度か転勤した。
ガキンチョの代表的年齢である小学校低学年の時期を福岡で過ごした。
俺が住んでいたのは早良区というところ。
当時は、まだ田んぼがたくさんあって長閑だった。
海も近く、大きな川もあった。車でちょっと行けば山にも行けた。
こう考えると、金沢も似たような感じだな。
どうも金沢が好きな理由はそのあたりにある気がする。
まあ、それはいいとして、その頃に住んでいた家の周りには、ガキンチョにとってはなかなか魅力的な物件が多くあった。
まず、田んぼである。特に田植え時期の田んぼ。
野生児であった俺は、田んぼに突撃するのが好きであった。
水生昆虫やらカエルやら、もう宝の山である。
加えて、田んぼのじじいとの闘い。
「このくそガキぁ~!!」と追いかけられることもしばしば。
今思うと、本当に申し訳ないのだが、当時はそれも魅力の一つであった。
泥んこになった家に帰ったものだったなぁ・・・懐かしい。
そして、秘密基地的な廃線跡。
ちょうど福岡は地下鉄ができたくらいの時だったので、筑肥線という路線が廃線になっていた。
まだ、整備はされておらず、廃駅も残っているような状態だった。
とは言っても、草ぼうぼうの場所であったが、もう絶交の遊び場であった。
今でも、「廃~」には心ときめく。
廃駅の秘密基地で日が沈むまで飽きることなく遊びほうけていた。
あとは川!!
自転車で、室見川という大きな川まで行って友達とよく遊んだ。
魚捕まえたり、ザリガニ捕まえたり。
大人になってみると、大した行動範囲ではないけど、なんかすごく冒険してる気持ちだったな。
そして、こうやって思い出しながら俺は思う。
教科書を使った勉強なんて、一切してなかったんだな(笑)
それどころか、小学校って教科書あったっけ?くらいの記憶レベル。
はっきり言って、学校の記憶なんてほとんどないのだ、あはは。
けれど、そういう無茶な遊びの中で覚えたことは強烈に残っている。
ガキの頃は経験で知るということが、とても重要なのだ。
それにしても、危険すぎるぞ俺。
親はさぞかしハラハラしていたのではないだろうか?
もしくは、面白がって見ていた可能性もある。
う~ん、今はあの辺りどうなっているんだろうか。
俺が引っ越した後は、いろいろ変わってしまったみたいでちょっと残念。
今度、時間があるときに行ってみたいものだ。