自分にどのくらいのハードルを課すかっていうのは大切。
成績のよろしくない生徒に共通するのはハードルが低いってこと。
誰でも飛び越えられるような低いハードルを飛び越えて満足する。
が、そこには何の価値もないことを知るべきだ。
せいぜい自己満足の世界である。
その割に「人に褒められたい」という欲だけは一人前、という人が多いのも特徴。
人に褒められるためには、「なかなかできない」ことやらなくてはダメなのである。
だからって、いきなり高いハードルに挑戦すると大変な目に遭う。
実際のハードルだって、股間強打という想像したくもないことになったりする。
(うう、力が抜けてきそうだ・・・)
もしくは下をくぐってしまって何の意味もないやん!状態である。
勉強も一緒で、少しずつハードルを上げないと、すぐに挫折する。
そのためには、自分の実力というものを知っておくことも大切だ。
その実力よりちょっとだけ高いハードルを設定し、飛び越えていく。
これを繰り返していけば、そのうち、高いハードルを楽々飛び越えられるようになる。
そして、人に賞賛されたり、褒められたりすることができる。
そういう過程を考えられない、というのも成績のよろしない生徒の特徴だったりする。
「ちょっとやって効果が最大限」とか「効率よく勉強」なんて言葉に弱かったりもする。
実はストイックに自分にハードルを課してそれを飛び越えていく人は、褒められたいとかあまり思わない。
そりゃあ人間だから、褒められると嬉しいだろうが、何よりも、できなかったことができるようになった、という事実が最上の喜びだったりするのだ。
そんなことを考えていたら、ふと、どうでもいいことを思い出した。
昔、「忍者になる方法」みたいな本で、庭に木を植えて毎日それを飛び越える練習をせよ、みたいな話があった。
あれはまさに同じ理論だったんだなあと今更ながら感嘆した。
(そんな本を読んでいた自分を恥じろ、俺よ!)
ま、人は突然変異的に変化することはないと思ったほうがいいってこと。
忍者になるにも、地道な努力が必要なんだよ。
才能とか、センスとか、そういうのを言い訳にしてもダメ。
才能やセンスは努力の結果、身につくものである。
というわけで、自分をよく観察する目を持とう。