台風も去って(結局来なかったけど)、すっかり秋である。
読書の秋、勉強の秋、食欲の秋、スポーツの秋。
何でも秋をつけとけば良いという、乱暴な季節がやって来た。
まあ、確かに勉強をするにはいい季節である。
そして、それを見越したように勉強内容が難しくなる秋(笑)
とくに、中学生は秋以降の内容で差が付きやすくなっている。
というのは、どの学年でも1学期は計算がメインになる。
中学レベルの計算は、文字通り計算なので、機械的に処理できる。
式変形、などという高尚な名前はいらない。
ところが、2学期以降には幾何が増えてくる。
本来、幾何はビジュアル系の問題なので、難しくはないのである。
ビジュアル系って表現はおかしいけど。
何にしても、脱落者が多数発生するのも幾何なのである。
難しくないとは言ったが、それは「本来」の話である。
幾何はヒラメキや発想が重要である。それは確かにそう。
だが、それらを支えているものが何かを分かっていなくてはならない。
もちろん、知識は重要である。
様々な図形の性質や、成立条件は知っておかなくてはいけない。
でも、それだけでは、問題が解けなかったりする。
これが、計算と違うところ。
計算は、知識をそのまま生かせば、多少の力技でもできる。
でも、幾何の問題はそういう一本道では無理なことが多い。
ここに、幾何を学ぶ意味がある。
幾何の問題を通して得るものは、非常に重要な「考え方」である。
頭を使わずに数学をやって来た人には、確かに辛い分野だろう。
でも、きちんと考えてきた人には、とても刺激的な分野である。
さあ、あなたはどちら??