怒りが込み上げてくる瞬間がある。
普段、凪いだ海のように穏やかな俺の心が
突如、嵐のように荒れ狂うときがある。
バカに教わるとバカになるぞ!
俺は「the ズボラ」のO型人間だが、一応、理系野郎でもある。
だから、きちんとすべきところをきちんとさせたい。
数学の答案などは、最たるものだ。
高校生の答案を採点するとき。
あるいは、中学生のノートをチェックするとき。
湯沸かし器のスイッチが入る。
どこで、誰にどう教わったのか知らないが、無茶苦茶な答案を見かける。
(少なくとも授業で俺はそんな答案を作っていないぞ!)
論理性の崩壊した答案は問題外であるが
気になるのは、ちょっとした表現の部分や言い回し。
明らかに冗長なものや、ふつうはしないような表現が書かれている。
面白いのは、学校とかクラス単位で同じような答案が集中する。
つまり、教わっている先生が同じ、使ってるテキストが同じということが多い。
「だってそうやって書けって言われたし」
「テキストにそうやって書いてあったし」
生徒に聞けば、こういう答えが返ってくる。
真似をすることと鵜呑みにすることは違う。
正しいかどうか、その検証がなくてはならない。
先生がいつも正しいとは限らない。
テキストに嘘が書いてあることもある。
だから、きちんと自分で考えなくてはいけないのだ。
とはいっても、生徒にその部分で完璧を求めるのは酷である。
だからこそ、教える側の責任は重大である。
自戒の念も込めて記しておこう。