センター数学IIBから

今年のセンターは数学IIBがかなり難しかったらしい。ということで、俺も解いてみた。結果、時間内に解ききることは出来なかった…難しいというより、計算のミスを誘発する部分が多いなぁ。とくに、指数のところと数列。計算の苦手な俺には、この処理は拷問に近い。4k-3とか4k-2の書き間違いで、うわああああああってなる。本番なら、おしっこ漏らしそうだ(笑)でも、なかなか面白い問題だったと思う。時間的な問題を除外した難易度でいえば、難しくない。理系の生徒で、きちんと数学をやってきた人は9割前後は取れている。問題を解いて感じた事は、チャート系ゴリ押し勉強でやってきた人は撃沈しただろうなってこと。もう、いい加減に、問題をたくさんやって解法を覚える、なんて愚策は捨てればいいのに。そういうやり方で、毎年何人が撃沈してるやら。挙句、努力が足りないだなんて言われるしね。(努力してない人もいるけど、それは論外だぜ)第2問の放物線の解析なんて、図形的な意味が分かってれば、面倒な微積分の演算はほとんどいらない。で、この手の問題は実際にチャートとかフォーカスとかにも出てる。その問題を解き切って満足するか、その問題のもつ数学的意味まで考えるかの違い。図形的な意味まで考察して理解していた人は、思わずニヤッとしたんじゃないかな?でも、そういう問題集で解法パターンのみを覚えている人は、馬鹿正直に微積演算しちゃうだろう。1/6公式だとか、1/12公式だとか、もちろん必要だけど、それらが図形的な意味合いで解釈できることをどれくらいの受験生が分かっているだろうか。実は、このへんをマニアックに考察したおまけプリントを作っていた。今年は理系の受験生が1人だったのでお蔵入りになっていたのだが、失敗したなぁ。まさか、こんな問題くるとは予想してなかったし。反省。高校生の数学を教えていて、数学が本当にできる、という生徒が少なくなった。テストで点が取れる生徒は増えているかもしれないけど。大学受験なんて通過点だし、生徒を全員数学者にしたいわけではない。ただ、物事の表層しか見ることのできない、そんなペラペラな人間にはなってほしくない。様々な問題を通して、その奥に潜む核心をつかめるような、そんな思考を持ってもらいたい。そう願いながら、授業をしている。マニアックなおまけプリントも作っている。無意味な課題をやらされていたり、間違った努力をしている高校生は非常に多い。学校でも塾でもそうだが、数学を教える立場の人にはもっと考えて欲しい。そんなことを思わされた、センター試験の数学IIBであった。

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