高校入試、大学入試ともに今年の受験シーズンが終わった。
志望校へ合格した生徒もいれば、残念ながら不合格となった生徒もいた。
受験に絶対はないということを改めて思い知らされた。
どれだけ準備をしても、模試で合格ラインを超えていても、センターA判定であっても、それは合格を保証してくれるものではない。
自分自身もかつて経験した、悔しさ、情けなさ、申し訳なさ。
今でこそ笑い話だが、当時の気持ちが蘇ってしまった。
そんな不合格の報告なんて辛いに決まっている。
だが落ちた子もちゃんと報告に来てくれた。
涙をこらえて、次は頑張る、と前向きな言葉を発してくれた。
合格して恩返ししたかったと手紙に書いてくれた生徒もいた。
久々に涙腺が崩壊してしまった。
そして俺もいろいろと考えた。
合格実績や生徒数なんて他の塾には到底かなわない。
どこかで俺にも欲が出ていたのかもしれない。
これは強烈に戒めたい。
至誠塾は至誠塾としてあり続けなければいけない。
塾長は俺だけど、この塾は俺だけのものではない。
今年も生徒からたくさん学ばせてもらった。
俺の方こそみんなに感謝している。
結果はそれぞれだけど、通過点でしかない。
夢はもっと先にあるはず。
その夢に向けて、これからも努力し続けような。
そして、現役生たちは先輩たちからバトンをしっかりと受け取ってほしい。