世間一般では、塾というものがどのようにイメージされるのだろう。
俺は、中学生のときは塾に行ってなかった。すまん。
塾なんぞ勉強できないやつが行く場所だと思ってた。すまん。
高校入試の当日には、旗を持った大勢の塾のオッサンたちが、そこの塾生とやたら盛り上がっていたな。キモチワルイというのが15歳の俺の正直な感想だった。すまん。
そんなわけで、塾のイメージは「なんか胡散臭いもの」であった。
高校になってからは、英語の塾に通った。小さい個人塾だった。
かなり高齢の京大卒の先生(じじぃ)が英語、といってもテストでは何の役にも立たないような内容(主に戦争関係)を教えてくれた。
だから、学校の勉強は自分でやっていたんだよね(笑)
塾の意味ないじゃん!と思う人もいるかもしらん。
しかし、もともと英語は好きだったから成績は良かった。すまん。
それよりも、いろいろとじじぃの話が聞けて、とても居心地が良かった。だから3年間通ってしまった。ははは。なんというか、家でも学校でもないところに、自分の落ち着く居場所があるというのは、なかなか良いものであった。
中学生のときは、キモチワルイと思っていたが、こんな存在感の塾もあるんだなと認識した。
その後紆余曲折を経て、自分が塾をやることになったのだが、やはりその時に思ったのは、居心地の良さとか、空気感を大切にしたいなということだ。曖昧だけど。でも、その原点は高校の時の塾にあると思っている。
今のところ、うちの塾は自習に来る生徒も多いし、俺の相手をしてくれる心優しい生徒も多い。勉強以外のこともたくさん教えている。
まだまだな部分もあるが、ある程度は自分の思い描いたように来ている。
おそらく、世間の塾のイメージとは随分異なるんだろうけど(笑)
さあ、寝よう。すまん。