苦手って言うのか

最近、あまり内容のない日記ばかり書いているので、たまには真面目なことを書こうと思ったりする。

思っているばかりで大して頭の中で整理できてないので、いざ書いてみると支離滅裂で消去するという行為を繰り返している。

まあ、大抵は数学に関することなんだけど。

今日は頑張って書いてみようと思う。

うちの塾生には、じっくり考えてちゃんと理解しないと先へ進めないタイプの生徒が結構いる。

こういう生徒は、残念ながら今の学校というシステムの中では脱落してしまうことになる。

とくに進学校では授業の進度が異常に早い。その進度に理解が追いつかないと、もうどんどん分からないことが雪だるま式に増えていく。

で、大抵の場合は「努力が足りない」とかっていう根性論で片付けられるみたいね。

大学に合格するっていうことを第1目標にするならば仕方ないことかもしれないけど。

ただ、数学のテストで点数が取れていても、実際は進度に間に合わせるための勉強になってしまっていて、深い部分での理解が疎かになっている生徒も多い。

入試問題だけは上手に解くんだけどね(笑)

ちょっと突っ込んで話をしてみると、途端にボロが出る。びっくりするくらいに。

その程度の理解でも十分ってことなのかもしれないけど。

ただ、こういう状況を見てると、理系の危機ってのをかなり感じるんだけど、俺だけなんかな?

全体的に「終わらせること」ってのが最終目標になってしまっている。カリキュラムにしても課題にしても。

数学ってのはそういうもんじゃないと思っている。

最短距離で効率良くってのも一つの側面ではあるけど、数学では寄り道や回り道も大事である。

そういう数学の風景をしっかり味わっているのは、実は亀みたいにじっくりと勉強してるタイプの人なのかも。

ただ、そういう人が脱落していくってのが、俺にはどうも許せない。

だから、塾の授業ではなるべく数学の景色がよく見通せるように工夫をして、問題も精選している。

ところが、現実の高校生はそういう数学的な面白さとか像よりも、瞬間的な点が取れるかどうかという部分の分かりやすさを求めていることが多い。

これが、いちばんマズい部分だと思うんだけどな。

いろいろ教育改革の話はあるけど、どれもこれもピントがズレてるんだよなぁ。

まあ、そんなことをウジウジ考えても仕方ないので、俺は俺なりのやり方で数学を伝えていくしかない。

「数学が苦手」っていう人の中には、「数学が得意」と言ってる人よりも深く理解している人がいることは確かである。

ただ、カリキュラムという枠の中で追いついていないというだけ、ということもあるのだ。

そういう生徒に対して、「その調子で数学を楽しもう」と言ってあげられる立場でありたい。

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