怒りを通り越して呆れてしまうというか、笑ってしまうようなことがある。
昨日の夜中に梅ちゃんからLINEが送られてきて、何かな〜?と思って見ると
「こんなの見つけました」
と、求人サイトのスクショが貼られていた。
個別指導塾の講師募集のものだった。
募集内容のところを見て見ると、「誰にでもできる簡単なお仕事です」と書いてあった。
生徒の質問に答えるだけとか、分からなくても大丈夫と書いてある。
何が大丈夫なんだろうか?
そのバイト君は大丈夫かもしれないが、教わる生徒は大丈夫じゃないぞ、きっと。
誰にもできるなら、お前じゃなくてもいいじゃないか、とさえ思った。
言っておくが、誰にでもできる仕事なんかじゃない。
思わぬところで多大な影響を与えていることだってあるのだ。
だからこそ、ちゃんとプライドを持ってやっている。
そんなことを思いながら、ちょっと興味がわいたのでいろいろネットで見てみた。
うーん「塾なんてクソ。いらない」とか言う人がいる理由がよく分かったよ。
講師が足りないのか、どこもかしこも簡単にできるみたいな書き方である。
まあ、簡単な仕事かもしれないな。
生徒の学力を見て数学のオリジナルテキストやプリントを作る。
そのためにLaTeXの使い方をゼロから勉強する。
有名どころの大学の入試問題を一通り自分で解いて、良問を厳選する。
生徒の誤答を分析して、弱点を洗い出して授業に反映させる。
質問応対も、全部を言わないようにギリギリのラインを見極めて答える。
興味ある生徒がいたら、大学数学の話なんかも紹介するので、大学数学も再勉強する。
その逆である問題のルーツなども調べておく。
でも仕事ばっかりだと余裕のないつまらん人間に思われそうなので、趣味にも力を入れてオタク化しておく。
と、こんな感じかな?
これ以外にも、毎日生徒の顔を見て何かありそうなら声をかけたり、眠そうなら体をはってギャグをかましたり、すべらない話を用意したり、まあ、あれこれ細かい仕事がある。
こうやって書いてみると、案外大変なんだな。
とくに意識して仕事だと思ってないから、全然大変ではないけど(笑)
生徒は俺のいいところも悪いところも含めて、いろいろな部分を見ている。
だから、できる限りいい影響を与えられるように、そこだけは毎日気をつけるようにしている。
全然足りてないから、毎日毎日反省する日々だけど。
そう、誰でもできる簡単な仕事ですよ。