現在、期末テスト期間の高校が多い。
そして期末テストが終わると、すぐに進研模試が実施されるはずである。
早いところはすでに模試まで終わっている。
この進研模試が1つの分岐点となる。
定期テストの点数というのは大学受験とあまり相関関係がない。
しかし、模試はそうではない。
大学受験を考えているのであれば模試の成績を確認する必要がある。
進研模試は一般の模試の中でも偏差値が高く出やすい模試である。
中堅国公立志望であっても60後半の偏差値をとっておきたい。
難関大を受験するのであれば最低でも70オーバーを取らなければならない。
このあたりの見積もりが甘く、夢ばかり語る高校生が多い。
夢は語ってくれていいのだが、現実との距離を無視してはダメである。
そして、今は成績が良くなくても頑張れば成績が伸びると信じている人が多い。
確かに頑張れば成績は伸びるのだが、何を頑張るのか、どう頑張るのか具体的なものが何もないという人が多い。
そうした曖昧な状態でなんとなく高校生活がすぎ、高3になって現実に打ちのめされるという人が多い。
高3の夏休みになって慌てて入塾してくる生徒もいるが、ほとんどケースで自分の置かれた状況が把握できていないのだ。
全国模試で偏差値50前後であるにもかかわらず「金沢大学よりは上の国公立を…」なんて話が出る。
基礎がしっかりできているのであれば、それも不可能ではないだろう。
だが、そうしたラインの成績にいる生徒のほとんどは基礎ができていないのである。
とくに数学と英語の基礎がボロボロである生徒は思った以上に多い。
進学校に通っているから、なんていうのは何の免罪符にもならないのである。
数学と英語の基礎は、どう頑張っても半年で何とかなるものではない。
やはり、1年生からの積み重ねが重要である。
というわけで、高1生・高2生で、模試の結果が芳しくなかったという人は、少し自分の未来について真剣に考えてみるべきである。