そろそろ新学期も始まる時期で、問い合わせが相次いでいる。ありがたい。
うちの塾は数学を専門としているので、当然ながら数学についての相談が多い。
話を聞いてみると、例によって何も理解していない状態の人がたくさんいる。もう慣れてきたぞ(笑)
本人が悪いわけではないのだけれど、現状のままで結果が出ていないのであれば改善しなければ状況は変わらない。
ところが「もっともっと」という某弁当屋みたいな感じで、量ばかりを増やそうとする人が多い。
量がまったく必要ないわけではないが、無謀な量をこなそうとしてパンクしてる人が多いんだなあ。
仮に量を増やすとしたら、当然ながら何かを減らさないといけない。時間は有限だからね。
睡眠時間を削るとかいう人もいるけど、そういう無理はしないほうがいい。体に悪いし。
「現状でこなせる量」を増やすのではなく、同じ量でいかに理解度をあげるか考えるべきだ。
「頭を使って勉強しろ」ってよく言ってるけど、そういう意味である。
量を増やすというのは、何も考えなくてもできるし、物理的にも可能であるから安易に選択しやすい。
でも、時間は有限なのでそのうち限界がやってくる。
一方で、同じ時間で密度を上げたりするには、考えて工夫しないといけない。
そういう視点を持っていないと、工夫するということにさえ気づかない人もいる。
受験勉強は忍耐力を養うものだなんて、とんでもないこと言う人もいるし。
効率良く、という言い方はあまり好きではないけれど、無意味に根性とか努力なんていう言葉で逃げるのも良くない。
いろいろ考えて、試行錯誤する中で自分に合った方法が見えてくるはずだ。
まあ、そんなこんなで面談をしながら、少しずつ数学との付き合い方を考えてもらいたいなあと思う。