先日、面談をした時に「やる気」についての話が出た。
基本的に「やる気」のような、気分や自分の状態によって左右されるものに頼るのは良くないと思っている。
そのために、習慣を利用するというのがいちばんの方法である。
どんなに気分が乗らなくても、やる気がなくても歯磨きはする、という感じだ。
とはいえ、勉強となると歯磨きと違って、やらなくてもあまり実害がないのが困りモノである。
幸いなことに、うちの塾生には「やる気がない」という感じの生徒はほとんどいない。
これは1つの経験則として感じることだけど、俺が生徒に対して「絶対にできる」と思っているからだと思う。
これ、何ちゃら効果っていう名前があるらしいけど、詳しいことは知らない(笑)
ただ、当たり前のように生徒と接している中で得られた経験則なのである。
それも、「褒めて伸ばす」のようなものでは意味がない。
「絶対できるよ!頑張って」のような上っ面のものでは効果がない。
本当に、その生徒の実力や現状を把握して、ちゃんと向き合う中で「この生徒は伸びる」と思っているからだろう。
数学が苦手です、とやってくる生徒に共通するのは、その生徒自身に問題があるケースはほとんどないということである。
話を聞いていくうちに、問題点がいろいろと見つかってくるのだけど、そのほとんどが外的要因だったりする。
とくに「やる気が出ない」タイプの生徒の場合、接している先生から信頼されていなかったり、どうせできないだろうと思われていたり、あるいは上っ面の褒め言葉だけをかけられているような場合が多い。そういう部分はとても敏感なのだ。
だから、そういう部分にきちんと対応していくと生徒は自分で勉強をやり始めるのだ。
うちはあまり塾生を多く取らないし、実績を売りにすることもない。
数年前にちょっとしたきっかけがあって、自分のやるべきことを再考する時期があったからだ。
まあ、何を考えたのかは恥ずかしくて書かないけど(笑)
いずれにしても、若い生徒たちは、十分に才能に満ちているということだ。