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〜したらできますか

〜したらできますか
塾長

数学を教えていると、ヘンテコな質問を受けることがよくあります。

典型的なのは「〜したらできますか」というタイプの質問です。

例えば、最大や最小を考える問題でグラフを用いて解いたりするような問題があります。

このときのグラフというのは、最大・最小を見るための1つの道具に過ぎません。

そういうことは授業でも強く強調していますが、それでも伝わらない人もいます。

なので、

悩める
生徒

最大最小ってグラフをかけば解けますか

という感じで質問されることがあります。

もちろん、グラフを使えば解きやすい問題はあるかもしれません。

しかし、グラフをかくのが難しい場合だって当然あるわけです。

そんなときは、不等式作れないかなあとか色々考えなければなりません。

そういうのをあれこれ試して考えるのが数学の面白さの1つだと思うんですが、どうもそうではない人がたくさんいるようです。

「〜したらできる・解ける」というのは、手っ取り早く点数を取りたい人にはありがたいものなのでしょう。

しかし、そこには「考える」という時間がまったく入っていません。そのため応用が利かないことが多いのです。

実際にちょっと問題を変化させて与えると、途端にできなくなってしまう人がたくさんいます。

同じ最大・最小を考える問題なんだけどなあ、と残念な気持ちになります。

悩める
生徒

どの問題パターンかちゃんと考えてます!

そう主張する人もいると思いますが、「考える」ということはそういうことではないのです。

同じ感じで「チャート式を5周したらどこでも受かる」という学校の先生もいるようです。

そして、それを素直に信じてやった結果、定期テストは点数取れるけど、応用問題(というほどのものではありませんが)は全然できませんという人が量産されています。

塾長

こうなると完全に思考停止状態です。

もちろん、そんな状態で数学が面白いものだなんて思えないでしょう。むしろ、ひたすら解法を暗記するような苦行でしかなくなってしまいます。

あれこれ考えた結果の「ああ、そうか、なるほど」という実感がないと、その先に繋がることはないでしょう。

もちろん、「〜したらできる」系の話は、入試の範囲に限って言えば当てはまることもあります。

しかし、そんなものは巷の問題集に腐るほど書いてあるわけで、わざわざ塾に通って先生に聞くものでもないと私は思います。

塾長

塾の方針にも反するものですし笑

そんなわけで、塾生には「めちゃめちゃ考えまくる」ということを大事にしてもらいたいと常々思っています。

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