中学生も高校生も、部活が終わっていよいよ受験勉強が本格化してきているこの頃。
生徒たちの様子を見ていると、すでに「ああ、この生徒は大丈夫そうだな」とか「う〜ん、この生徒はちょっとマズイな」とかいうのが何となく分かる。経験に基づく勘みたいなものである。
とは言っても単純なものではないし、生徒の性格なども関係するから一概にコレと言い切ることはできない。
それでも、ある程度の傾向として危険な兆候は見逃さないようにしている。
だいたい、以下のような傾向が見受けられると危険信号である。(当たり前の話ばかりだけど)
- リズムにムラがある
- 計画性がなく場当たり的
- 点数しか見ていない
- 情報に振り回される
- 群れる
こんな感じかな。
1〜3のパターンは指導の中で改善していけるので、面談などでよく話をする。
4については、とくに「たくさんの情報の中から自分に都合の良い部分だけを信じる」というのがいちばん困るパターンである。いわゆる情報のツマミ食いというやつ。例えば「チャート式を5周すればどこでも受かる」的な情報を鵜呑みにして5周することが目的になってしまうような人は超危険である。形式的な部分(分かりやすい部分)の情報のみを得て、具体的な内容(複雑な部分)についての情報が抜けていたりする。
5のパターンは、とにかく一人では勉強できないという精神的な幼さが原因だったりするので厄介な場合もある。お互いが高め合うような付き合いならば問題ないが、傷の舐め合いのような関係だといい影響はあまりない。
まあ、こうした目に見える部分で危険な兆候があればすぐに対応していくが、目に見えない部分のものは難しい。
毎日塾に来るような生徒の場合は、ちょっとした変化でも気がつくので声をかけやすいが、授業以外であまり来ない生徒の場合はなかなか難しい部分もある。こういうことがあるので、せっかく塾に通うのであればやはり足繁く通う方が得られるものは大きいと思う。
と、いろいろ書いてきたが、やはり人それぞれの部分が大きいので、よく観察することが必要となる。
今年は受験生が多いので、俺の目もいつもに増してギョロギョロしているのだ(笑)