全国学力・学習状況調査の結果が発表されたようだ。
都道府県別の平均正答率でみると、石川は全10科目のうち全国最多の5科目で1位で、その他も全て2位に入る過去最高の結果だった。小6は5科目中4科目で1位、中3は初めて理科で1位となり、全国トップクラスの学力を堅持した。
記事中ではこのように書かれている。
全国トップクラスの学力
だそうだ。何とも虚しいものである。
それでも、実態を見もせずに「すごい!」とか「快挙」とか言っちゃう人がいるんだろうな。
現実に教えている生徒には、暗算でもできるような割合の問題を「はじき」だの「くもわ」だのの図を書かないと計算できないような生徒がたくさんいる。それも、学力上位層と言われる層に。
答えを出す術には長けているが、自分で考えてやってみるということのできない生徒が多い。
こちらが驚くような鮮やかな解き方をするもんだから、どうやって考えたの?と聞いてみたら実は何も理解していなかったなんていう生徒もいる。
あんまり勉強していないような生徒であれば、まあしゃーないか、と思わないでもないが、真面目に勉強していい成績をとっている生徒ほどこういう傾向が強かったりする。
こんな生徒を量産しておいて、全国トップクラスの学力なんて言われるもんだから、間違った方向にどんどん進んでいくんじゃないだろうか。例のアクティブラーニングとか(笑)
まあ、国がやろうとしてることなんて知ったこっちゃないけど、もう少し、中身に目を向けて欲しいもんだ。
現実には、数字から読める実態とはかけはなれた状態になってることも多いんだし。
詳細は以下のページから確認できるので、興味がある人はどうぞ。
公立と私立の参加の割合なんかをチェックしてみるといいと思う。
「平成30年度 全国学力・学習状況調査 報告書・集計結果」について。国立教育政策研究所が行った報道発表を紹介いたします。…