もっと時間が欲しいと思う受験生も多いのではないでしょうか。
しかし時間だけはどうしようもありません。どれだけの大金を積んでも買えません。巻き戻すことも不可能です。今こうしている間にも時間は失われていっています。
と、3年前、高校受験を経験したときと同じことを思っている人もいるでしょう。
人間、そうそう簡単に変わるものではないのです。
あ、別に追い込んでるわけではありません。時間というものがいかに貴重なものであるかを考えて欲しいだけです。当たり前のように存在するものは、たまに意識的に考えておかないとその価値に気づきにくいものです。
高校に入学したときから入試までの時間は、誰にでも平等に与えらえるものです。あとは、それをどのように配分しながら本番を迎えるのかという、それだけの話なんです。
たとえば、1日に3時間の部活動を3年間続けたとします。休みがあったり自主練があったりしますが、だいたい丸2年(730日)続けたと考えてみます。
\begin{align*}
730\times 3=2190
\end{align*}
だいたい2200時間ほどを部活動に当てることになります。この時間を、受験生が平日にとれる平均的な勉強時間(5時間)に換算すると
\begin{align*}
2200\div 5=440
\end{align*}
と440日分になります。こうして数字にしてみると、生々しいですね。
別に部活動を否定するわけではありませんし、勉強が単純に時間で測れるものだとも思いません。ただ、「時間」ということのみに着目したらこういう換算ができるというだけの話です。
こうしたリアルな数字をもとに、自分の生活を考えてみるというのも大切なことではないかと思います。
受験期になると、いろいろな話(都市伝説的なものも含む)が湧いて出てくるのですが、そうした話の多くはフンワリとしたものが多いのも事実です。なので、上記のように数字に置き換えて考えてみると、実感が得られるのではないかと思います。