何をすべきかを明確にしてからにしよう

いよいよ10月に突入しました。この時期になると、生徒からの質問も増えます。

具体的な問題に関する質問や定理などについての再確認など、一人一人の状況と合わせて、ちゃんと進んでいるなあとか、ちょっと停滞気味だなとか、いろいろと感じながら指示をすることになります。

その中で、意外と多いのが次のような質問です。

悩める生徒
今、〇〇をやってるんですけど、これをやっておけば大丈夫ですか?

〇〇には教材名が入るわけですが、こういう質問が来ると少し身構えてしまいます(笑)

というのも、「○○をやっておけばいい」という捉え方は、例によってその教材をやること(あるいは終わらせること)が目的になってしまいがちだからです。大丈夫かどうかも保証できませんよ〜。

大事なことはいま自分がなにをすべきかを明確にすることです。

模試なども頻繁に実施されているので、その結果を確認しながら、どういうことをやる必要があるのかを考えましょう。

ただし、分析がガバガバな人もいて、

ガバガバ星人
数学ダメやったな〜、よし数学やるか!

みたいなことになってしまう人もいます。そういう人は、きちんと専門的なアドバイスをもらえる人に相談した方がいいでしょう。

 

当然ながら、平均まで届いていないからまずは平均レベルまで上げようという人と、7割くらいは取れてるけど8割以上目指したいという人ではやるべき内容も異なります。何となく周りの人がやっているからそれを真似してみようというのは危険です。上述の教材がらみの質問はそういう問題を内包しているので注意しないといけないわけです。

いずれにしても、「これで大丈夫かな」と不安に襲われる受験生が多い時期であることは確かです。そういう場合に、不安に任せて「とにかく何かをやらないと!」と焦ってもあまりいい結果は得られません。

問題集をやらないと成績が伸びないと思っている人が多いようですが、しっかりとした分析をするということも成績を伸ばすためには必要なことです。むやみに教材に手を出すより、まずは自分の現在地をはっきりさせることに時間を使うべきです。

その上で、できていない部分をクリアするために何を身につけるべきか、何を理解すべきかを明確にし、その目的に適った教材を使っていくべきでしょう。

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