この前、生徒と話をしていて「ネット出願」の話になりました。インターネットが普及して、本当にいろいろなことが便利になりました。
私が学生だった頃は、インターネットはおろか携帯電話さえもなかったので、隔世の感があります。
今では、大学のHPがきちんとあって、大学の特徴なんかは簡単に自分で調べられるようになりました。また、大学近辺の家賃相場なんかも分かるし、Googleのストリートビューでどんな場所なのかを見ることもできます。いいなあ、羨ましい!
私が大学受験をした頃は、オープンキャンパスに行ったり、パンフレットとか入学案内などを取り寄せない限り、遠くの大学がどんなものなのかを知る術はなかったわけです。
当然ながら、家賃のことや周辺の環境のことなど「行ってみないと分からない」ということがほとんどでした。
私は、国立前期試験で不合格(ファー!!)となり後期試験で何とか合格したため、入学まで非常にバタバタしました。
とくに住む場所を決めるのが大変で、大学近くのアパートはほぼ満室になっていました。
そのため、少し離れたところにアパートを借りることになったわけですが、まず、地理的なものが全くわからなかったわけです。
バスの便だとか、近隣に何があるかとか、そういったことをほとんど知らない状態で、不動産屋さんの案内のもと、何件か物件を回って決めました。(といっても、空室のある物件自体がほぼないという状況でした。)
いざ引っ越してみると、大学までバスで片道1時間以上かかり、途中の乗り換えでは満車で乗れないことが多いため、始発のバスに乗らないと大学の1限にはほぼ間に合わないというとんでもない場所でした。
また、運賃も往復で1000円くらいという貧乏学生の財布には厳しいところだったわけです。
地元の同級生には、「は?そんなとこ住んでんの?」なんて言われる始末。でも、その当時は仕方なかったのです。
結果的に自転車で通うことにしましたが、1年の半分以上は雨が降るという金沢。もちろん、そんなことも住んでみてから知ったのですが、自転車での通学もなかなか厳しいものがありました。
そのような苦労があったわけですが、今はほとんどの情報が事前に手に入るようになりました。本当に羨ましいです。
まあ、当時は分からないなりのワクワク感というのはあったのかもしれませんが、それよりも大変なことの方が多くて、大学に入学する前にヘロヘロになりましたよ。
そんなわけで、行きたい大学がある人はそういう情報を仕入れていきましょうね。そしてストリートビューを見ながら、自分がそこで生活することを想像してニヤニヤしてみるのも一興です(笑)