大学入学共通テストの試行調査

大学入学共通テストの試行調査が実施されました。

2017年度に実施されたときは試作感が強かった(試験としてダメ)だったのですが、今回はいろいろと改善されてきているようです。

リセマム

 2020年度から導入する「大学入学共通テスト」の実施に向けて、大学入試センターは2018年11月10日と11日、全国の…

とは言ってもやはり高校生には難しい問題が多く、また記述式の問題でも答案の幅と採点に問題が生じそうです。

問題・正解・出題の趣旨などは以下から確認できます。

改善点は次のようにまとめられています。

 

これから採点が行われて正答率等のデータが出てくると思いますが、前回からどの程度変わってくるのか興味はあります。

数学についてはざっと問題を見てみましたが、前回の調査時に比べると答えやすい問題が増えているなあという感じです。

ただし、出題の方向性としては「これでいくのかね?」と言った感じがします。太郎と花子は別にいなくてもいいでしょう。なんとなく、「無理やり新しい感じを出してみた」という雰囲気しか感じ取れないのが残念です。

数学を使って考えるということに関しては大いに賛成なのですが、それが可能な高校生が全体のどのくらいなのかを想定しているとは思えないんですよね・・・。というか、現状の数学の学力がどうなっているかを本当にきちんと精査しているのか疑問です。とりあえず「入試改革」ありきになってしまっているような気がします。

実際には、数学を数学として学ぶだけでも困難な高校生が多いと思うんですが、それを他の要素と絡めながら考えるというのは結構大変な気がするんですが、杞憂でしょうか。もし「もっと日常的な興味ある題材と結びつけて学べば数学ができるようになる」と考えている人がいるとすれば、それは頭がお花畑としか言いようがないです。個人的には、もう少し数学としての能力を測れる問題にすべきじゃないかと思いますが、どうなんでしょうね。

とりあえず、試行調査の結果が公表されたら、また今後の入試について考えていきたいと思います。

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