金沢市の統一テストの結果が出たようです。今回も数学についてちょっとだけ感想を書いておきます。
統一テストの記事を出した後にいくつか質問のメールをいただいたのですが、数学は簡単だったという分析が多かったようで、「点数が悪かったので志望校は下げた方がいいのか」とか「数学はどうやったらいいのか」など気にしていらっしゃる方が多いようです。いろいろな方が分析をされているようですが、中にはいい加減な分析(感想)も含まれるのであまり気にしないことが大切です。
実際には上記の平均点なので、決して簡単なテストではなかったと言えるでしょう。確かに、私の目から見たら「易しい」問題ばかりだったと思うのですが、中学生が50分で解くということ、中学生の数学力の現状を考えれば、やはり「やや難」の問題だったと思います。しかし、一方では高得点者もそれなりにいたのではないかと推測されます。
個人的には、今回点数が良かったという人たちの中にこそ、ちょっと危ない傾向の人が潜んでいるように思うので注意してもらいたいところです。とくに、今回のテストでは「テクニック」や「解き方」さえ知っておけば、基本的な理解をすっ飛ばしていても点数を稼げるという問題が含まれていました。復習の際には、ちゃんと理解しているのかどうかを気にして欲しいところです。
何よりも大事なことは、数学の能力がしっかりと伸びているのかどうか、ということです。これは決して点数だけで測れるものではないため、答案を見たり、生徒とのやりとりの中で細かくチェックしていかないと見えない部分でもあります。保護者のみなさんには、一概に点数だけで判断されないようにお願いしたいところです。
これから冬休みを挟んで、いよいよ受験シーズンという感じになりますが、まだまだ中学生は伸びる余地があるので諦めずに頑張って欲しいなと思います。