現役のときの私はと言えば、もうここまで来たら実力がそんなに変わることはないだろうなと思い、万全の状態で臨めるように勉強以外の準備をしっかりやるようにしていました(睡眠万歳!!)。とはいえ、直前まで足掻いてやるというのも1つの方法ですから、受験生のみなさんには最後まで自分のスタイルを貫いて欲しいなと思います。
というわけで、うちの塾でも2次試験対策をやっているわけですが、正直なところ、私の出番はあまりありません(笑)。
これまでの講義などで伝えるべきことは伝えていますし、生徒もやるべきことはやってきたという人が多いので、最後は微調整という感じになっております。この時期にあれこれとやらなくてはいけないというのは、正直、受験の準備としては上手く行っていないなあと思いますし。幸いにも、今年はそれなりに上手く行っている感じがあるので、あとは本番でしっかりと実力を発揮して欲しいなあというところですね。
とはいえ、試験本番ではいろいろとヤラカシをやってしまう人も多いので、そういう部分についてはきちんと伝えておきたいなと思っています。とくに受験生に言っておきたいのは、「○○点くらい取らないとダメだ」とか「○○割解ききらないと落ちるかも」なんていうことを試験本番中に考えてはいけないってことです。そういうのは準備の段階で考えてやっておくべきことで、本番の最中でそれを考えてしまっては、余計なプレッシャーを自分に与えるだけで何のメリットもありません。
うちの生徒の中にもこういう生徒が案外多いので、普段から本番に臨むための準備として必要なことをあれこれと言っています。とにかく大事なことは、本番で
です。余計なことを考えたりしなくて済むように、本番前にあれこれと済ましておかなければならないということです。練習というのはそのためにあるわけですから。
今日も、正答率がかなり低めの難しい問題を質問で持ってきた生徒がいましたが、私が伝えたのは「亀になってやってみ」ということだけです。今さら、あれこれと上手い解き方だったり、解法パターンだったりを教えたところで(そんなもの教えるつもりは全くありませんが)本番で発揮できる可能性は非常に低いと思います。それよりは、これまでやってきて自分の中にきちんと出来上がっているものを使って考える方がよっぽど役に立ちます。
直前期になって、解けない問題があると焦ってしまう気持ちは分かりますが、高校生が知らないようなことを使って解くような問題は出ないわけです。きちんと勉強してきた人であれば、自分の中のどこかにそれを解くための道具が備わっているはずですから、注意深くそれらを探っていくことが大事ではないかなと思います。
実際に、その質問にきた生徒も、定義に戻って最初から組み立て直してみるということをやって見事に解いていました。「なんや〜めっちゃ簡単や!」と言っていましたが、本番で大事なことはこの例に詰まっていると思います。
世の中には「○○大対策」とかあるわけですが、そうした付け焼き刃な知識が通用するような大学はあまりないと思います。というかあったら嫌です(笑)
過去問などをやりながら「もっと解けるようにならないと!」なんて思っている人も多いかもしれませんが、そのために必要なことは、あれこれと新しい知識を入れることではなく、自分の中にすでにある力をどう使うかということだと思います。
残りの期間も少なくなってきましたが、最後まで自分の力を信じて頑張っていきましょうね!