さて、連休明けにこんなニュースを見つけました。
2020年度に始まる大学入学共通テストに導入される英語の民間資格・検定試験の成績について、全国の国立大学82校のうち、…
英語の民間試験の活用に関しては以前から話題になっています。
4技能ガーという謎の勢力がわいて出てきているわけですが、結局のところテストとしてポンコツだというわけです。
民間試験に関してはこんな本も出ております(まだ読んでないのでとっとと読まないと・・・)。
英語が必要であるということについては異論はありません。
問題は、必要な英語力がどういうものでそれをどのように身につけていくのか、そしてその能力をどのように測るのかというデザインが出鱈目であるということでしょう。これがキッチリとしたものであれば、このように議論が紛糾することはなかったのではないかと思うのですが・・・。
外野から見ている限りでは、学生の英語力を伸ばすのが目的というよりも、どこかの誰かさんがムニャムニャというようにしか見えないんですよね。で、そうした「大人の事情」に学生が振り回されるという・・・。日本の教育改革っていうのはいつもこんな感じで、結局上手くいったことはないんじゃないでしょうか。かつての「ゆとり教育」もウヤムヤな感じで終わってしまいました。
どうも大学入試改革という言葉だけが一人歩きしているような感じですね。これまでの大学入試がどのようなもので、どのような結果を生んだかという検証もきちんと行われていないように思います。
もちろん現行の大学入試が100%良いものであるとは言えませんが、一定の学力を保証してきた部分もあると思うんです。そうした部分まで全部ダメみたいに主張する人もいて、「あんた本当に大学受験したの?」という思いを抱かざるを得なったりするわけです。
もういっそのこと「共通試験」をやめて大学の個別入試だけにしたらいいじゃん、なんて思ってしまうわけです。
ま、そんなことになるわけないんですけど(大人の事情で)。
いずれにしたって、ゆとり教育のように「ダメやったしリセットね!」みたいなことになる可能性もあるわけです。
そういうわけで、表面的なものに振り回されるのではなくしっかりとした基礎を身につけることを優先的に考えた方が得るものは大きいと思います。