分かっていないんだなという自覚

塾長
5月の中旬から下旬にかけてのわずかな期間が1年でもっとも過ごしやすい時期だなと感じる塾長です。あとの時期は基本的に死んでます(笑)春は花粉症でツラいし、夏は夏期講習で干からびてるし、秋は「夏が終わるよ〜」と悲しい気持ちになり、冬は冬眠してしまいます。四季なんていらないんですよ・・・

 

さて、先週はテスト期間ということで普段より多くの高校生が自習に来ていました。

高校1年生にとっては初の定期テストということで「どんなもんやろか〜?」と見ていましたが、まだまだ足りてない部分がたくさん見受けられましたね。

何度も言っていますが、点数を取るために問題集を繰り返しやって解き方を覚えようなんていう人は、この先確実に詰むことになるので早急に見直す必要があります。

  • なんかよう分からんけどこうしとけば上手くいくんやな
  • こういうパターンはこれを使えばOK

みたいな感じでテスト対策をやってしまっている人は、残念ながらある程度のレベルを超えるとキツくなります。

ところが問題なのは

ある程度のレベルまではテキトーでも通用してしまう!

ということです。

そして、そのある程度のレベルを入試間近になって初めて意識するというのが最も悲惨なパターンです。

もちろん模試にも難易度の高いものがあるため早めに危機感を持てる幸運な生徒もいますが、ハイレベル系の模試を実施しない高校や、実施していたとしても、特にフォローもなくまた周囲も高得点者がほとんどいないというような状況ではなかなか危機感を持てなかったりするものです。

さらに定期テストの場合は、教科書傍用問題集などからそのまま出たり、あるいは類題が出たりというものがほとんどです。

塾生の多くも

ベテラン塾生
定期テストで点取りたいならサクシード繰り返しやっておけばいいけど、そういう勉強はあんまり意味ないよ

と口を揃えて言います。

そういう生徒たちは、定期テストで点数が取れたとしてもそれが本当に理解できているかどうかを保証してくれるものではないということが分かっているのです。

で、こういう話をすると「定期テストはできなくてもいいんだ!」などと勝手に脳内変換する輩が出てくるので困りものです。んなこと一言も言ってないです(こういう勝手な解釈をする人もダメです)。

そうではなく、定期テストレベルで高得点を取っても、それが「分かっている」ことの保証にはならないということです。

テキトーな対策をやってそこそこの点数を取って「お、まあまあやな〜」なんて思っている人がいたとしたら、それはもうかなり危険な状態です。

悩まない生徒
そうやって煽ってるだけやろ。俺はちゃんと点数とってるから大丈夫なんだよ!

そんな風に思う人もいるかもしれませんが、後になって「おお、何とかしてくだされ」とやって来ても「申し訳ないですが手遅れです」となることもケースとしてたくさんあるんです。

それをやっつけ仕事でなんとか合格させることも可能かもしれませんが、結局その人は同じことをずっと繰り返すことになります。

実際に多くの人にとって、勉強とは「試験で点を取るためにやる」「試験に合格するためにやる」程度のものに成り下がっているように思います。

別に勉強が人間だけに許された崇高なものである、なんて考えてるわけではありません(笑)

ただ、貴重な時間を費やしてやるからには、何か得るものがあった方がいいよねくらいに思っているだけです。

そのために、理解することを追求してほしいなと思っているのです。

その第一歩として「実はちゃんと分かっていないんだな」ということを自覚することが大切です。

分かっていないという自覚を持つには間違えることが必要となります。

また、自分を誤魔化さない誠実さも必要です。

いい点数を取ると褒められたり気分が良くなったりするので、そうしたい気持ちはよく分かりますが、そのために自分を欺くような行為はして欲しくないなと思っています。

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