本日は数学演習の日ということで、ブログをパチコチ更新している私の後ろで高校生たちが必死に問題を解いています。
実は、私はこのブログで何度も「大量演習」を否定してきているわけですが、演習そのものを否定しているわけではありません。
むしろ演習は数学の勉強では欠かせないということを指摘してきています。なので塾でもきちんと演習の時間を確保しているわけです。
講義では教科書内容から基本的な応用例あたりまでをクドクドと扱い(笑)、ある程度のレベルの問題は演習の時間にやってもらうという流れです。さらにオプションで月例テストを取っている人は、そこで入試レベルの問題をやるという感じですね!
私が演習の中で大事にして欲しいと思っているのは初見力です。
よく分からない問題に出会ったときにどうするか?
少なくとも手を動かさないことには始まりません。もちろん頭を使うのは当たり前です。
この「きちんと手を動かせること」が最重要ポイントなわけです。
が、大量演習でゴリゴリやってきた人に多く見られる症状は、あるレベル以上の問題になると文字通り手が出ない状態になるということです。
繰り返しの中で解法パターンを覚えてそのアウトラインに沿って解くような練習ばかりを繰り返していると、パターンに当てはまらないものが出てきたときに停止してしまう人が多いのです。そして、ものすごく当たり前のことが出来なかったりします。
とくに、具体例から帰納的に考えてみるなんていうのはちょっと詰まったときに当たり前のようにやるはずのことですが、それが出来ないのです。で、「具体例作ってみたら〜?」みたいに促してみると、言われた通り具体例を作ってくれます。が、そこで終わりです。その具体例から何が見えてくるかとか、そういう発想自体がスッポリ欠落してしまっているような感じです。
こういう感じになってしまうと、高校数学では致命的(なくせになかなか表出しない)なダメージを負うことになります。
すでに、そういう傾向が見られる生徒もいますが、ある程度までは通用してしまうのでなかなか伝わらないんですよね・・・
だからこそ、そういう人だけが間違ってしまう(あるいは時間がかかる)ような問題を作る必要が出てきます(うわ〜面倒だ〜)。
2次方程式や2次不等式のあたりだと、そうした問題がいろいろ作れるので現在鋭意作成中ですが、これやってると「俺ってすごく性格悪いな〜」なんて思ってしまいます(笑)
とはいえ、早めにいろいろと気づいてもらわないと後々で困るので、頑張ってとても意地の悪い問題を作ろうと思います!ふふふ。
さあ、来週が楽しみだな〜。