第4回石川県総合模試(数学)
今回は至誠塾の記事でもっともアクセスが増える石川県総合模試の解いてみたシリーズです。これまでは全部まとめて記事にしていましたが、時間がかかるのと長くなってしまうのとで、今回から大問ごとにして小出しにしていくことにしました(焦らし作戦!)。
というわけで、早速10/20に実施された第4回石川県総合模試について振り返っていきましょう。
模試全般のこと
例年、この時期から受験者数が大きく増えてくるわけですが、受験したみなさんはどんな感じだったでしょうか?
継続して受験している方はそろそろ難易度にも慣れてきて「こんなもんだろうな」という感じを掴めてきているかもしれません(笑)
一方で初めて受験したという人は問題の難しさに絶望したという人もいるかもしれません。
いずれにしても、成績表が返却されたらまずは分析をしっかりやることが大切です。点数や偏差値はあくまでも目安だと考えてください。現時点での成績で志望校を語るのは時期尚早ですし、しっかりとやっている受験生の学力は直前期まで伸びるのが当たり前です。まずは、現状の分析が先で、点数や偏差値あるいはボーダーラインなどについては後で考えましょう。
なお、合否のボーダーラインについてはいろいろな塾が言及していますが(検索すると出てきます)、塾ごとでかなりバラつきがあります。つまり、ボーダラインと言っても大まかな予想程度のものであってデータとしての信頼性は高いものでありません。そうした、いい加減な情報に振り回されて自分を見失うことのないように、受験生のみなさん、あるいは保護者の皆さんには十分気をつけていただきたいと思います。
なお、11月に入ると金沢市統一テストも実施されるので、不安がある人は今回の総合模試をじっくりと復習をしておくことをおすすめします。
では、今回は数学の全体像について見ておきましょう。
概観
大問7、小問24という石川県総合模試としては標準的なセットでした。
出題数自体は第3回と同じセットになりますが、前回よりも大問1つごとの重さが異なっており、とくに今回は前半の代数の分野が重たかったので難しく感じた人も多かったのではないかと思います。「おいおい、いつも難しいぞ!」という声もあると思いますが(笑)
毎回のことですが時間的には非常に厳しいセットになっているので全部解けなかったからといって気にしすぎないようにして下さい。
上位校の合格を目指す人であっても、5割〜7割程度しか出来ていないという人もたくさんいます。上位校への合格のためには、まず6割あたりを目安にしておくといいでしょう。これは時間内に解答した問題の割合であって点数の割合ではないのでご注意を!どちらかというと正答率を上げて手をつけた問題は確実に解くことを考えていくといいでしょう。
一方、数学が苦手な人の場合は「半分もできない!」なんてことも十分にあり得る問題構成となっています。平均が50点より低くなることもよくあるので、苦手な人はまず大問1の小問集合できちんと点数を取ることを意識して勉強していきましょう。
数学が得意な人も不得意な人も、模試が出来なかったからといって必要以上に焦る必要はありません。まずは、出来なかった原因が何かを正確に分析することから始めてください。ここに時間をかけないと、この先の勉強が見当違いなものになってしまうので慎重にやりましょう。よく分からない場合には専門家に相談するのも1つの手です(メッセージ待ってます笑)。
また、毎年この記事で指摘していることですが、点数欲しさに意味も分からず効率的な解き方を追い求めるようなことにならないように十分注意してください。同じ問題を何回も繰り返して解き方を覚えるといった思考停止に陥る勉強方法も要注意です。
単純に点数を上げるためであればこうした方法を採用しても構いませんが、数学の能力を伸ばしたいのであれば、やはりトンデモ勉強法は避けて欲しいというのが私の願いです。
なお、出題内容は、前半が方程式や関数などの計算を中心とした問題、後半が作図、平面・空間図形という図形の問題とバランスよく作られています。また難問・奇問の類はなく、入試標準レベルのいい問題が揃っていると思います。しっかりと復習をやれば実力アップも期待できるので、受けっぱなしにならないようにしておきましょう。
全体的な難易度 やや難