金沢市統一テストについてはすでに過去問が配布されている学校が多いようで、先々週あたりから生徒もぼちぼち対策に取り組んでいます。
統一テストを控えたこの時期は、いろいろと不安を抱えている人も多いと思います。
そうした受験生の不安を煽るような記事も散見されますが、まだ11月です。
継続してやっている中学3年生はまだまだここから伸びていきます。
焦らずにじっくりと自分の課題に取り組んでもらいたいなあと思います。
問題レベルはどのくらい?
問題のレベルについては、石川県総合模試を受験している人であれば驚くような難易度ではありません。
上位校を狙う人は何らかの模試を受けている人が多いと思うので、そうした模試と同程度の難易度だと考えておけばいいかなと思います。
実際には各種模試よりも教科書寄りの内容が多くなるため、難易度としては易しめのテストになります。過去には平均点が50点を大きく下回ることもありましたが近年は比較的安定した難易度となっており、問題の質もかなり良いものになっているようです。
難問や奇問はありませんが、定期テストしか受けたことがないという人は、ある程度受験用の教材に目を通しておきたいところです。
少々高いですが、このあたりの問題でトレンドの問題に触れておくと良いかもしれません。また、配布された過去問をよく分析して対策をしておきましょう。
点数は何点くらい取ればいいの?
上位校を狙う人の場合、例年、数学で得点できるかどうかが大きなカギとなります。あくまで目安ですが、泉丘や附属を目指す人であれば80点前後はとっておきたいところです。90点前後あれば問題なしといった感じですね。二水であれば70点前後は狙っていきたいところです。桜丘であれば60点台を狙うといった感じです。しかし、こればかりは実際に結果が出てみないことにはなんとも言えません。
昨年度も、試験終了後に「簡単だった」という分析を出しているサイトが多かったのですが、蓋を開けてみると平均点は思った以上に低めでした。平均点予想などをしている人もいましたが、予想が外れても「あらら外れました〜」程度で終わっていたので(少々腹立たしいですが)、情報の価値としてはその程度のものと思っておきましょう。
実際に試験を受ける人にとっては、易しい問題でも難しく見えるものです。テスト後の「簡単だった」「難しかった」なんていう声を気にしてはいけません。「何言ってんだ?」くらいに聞き流しておきましょう(笑)
また、点数が悪かったからという理由だけで志望校を諦めたりするようなことのないように!
繰り返しになりますが、まだ11月です。これからの成績の伸びを無視してあれこれ語ることのないようにして欲しいなあと思います。
ポイントは?
昨年同様、数学でメインとなるのは方程式の問題(文章題)と関数の問題でしょう。
図形の問題はどの程度出題されるかは分かりませんが、中学2年生の内容をまずは押さえておくことが大切です。
なお、出題範囲に間にあわせるために超特急で進んだという学校もあったりするので要注意です。
方程式の問題は、近年の傾向的に様々な形式で情報が与えられる問題が続くと思われます。昨年の問題をイメージしておくと良いでしょう。計算うんぬんではなく、情報をきちんと整理する能力の方が大切になります。模試を受験している人は、過去に受けた模試の問題を見直してみるのも良いと思います。
関数については、応用問題にあまり手をつけていないという人が多いので差がつきやすいかもしれません。図形との融合問題はチェックしておきたいところです。
以下は昨年度の問題の解説を記事にしたものです。よかったら参考にしてください。
今日は第1回金沢市統一テストが実施されました。問題冊子が回収された学校もあるようで、解答の詳細は一応控えておきますが、簡単に概要とアドバイスを載せておこうと思います。みなさんの勉強の一助となれば幸いです。概観大問8、小問21前後とい[…]
まとめ
第1回金沢市統一テストの結果が私立高校の受験校選択に大きく関係してきます(と言われています)。
塾生については、統一テスト以外に石川県総合模試のデータがあるので、そちらも見ながら総合的に判断していくことになりますが、学校の先生は統一テストの結果をもとに進路指導をされることが多いようなので、できる限り点数は取っておきたいところです。
とはいえ、まだ11月の頭ですから今後点数が伸びる人もたくさんいます。また繰り返しになりますが
過去の塾生のデータを見ていても、志望校に合格した生徒の中で、この時期の成績が合格ラインに届いていた生徒は多くありません。
つまり、これからの時期をどう過ごすかが大切だということです。
統一テストが終わったら、すぐに自己分析をして冬休みまでにやるべきことを決めることが第1優先です。入試対策としては、実戦的なテスト形式の練習が必要な人もいれば、教科書内容の確認からやり直す必要がある人もいます。
これからの時期は、ライバルの点数が気になってしまったり、他の人がどういう勉強をしているか気になってしまったり、そんな中3生が増えます。あるいは、よく分からない受験情報に振り回される人も増えます。
いろいろな不安から、そのような生徒・保護者が増えるのは分かるのですが、他人ばかり見ていては伸びるものも伸びません。
いま自分にとって何が必要なのかをよく考え、自分に必要なことをやらなければいけません。
テストの結果がそれを教えてくれるはずですから、まずは分析をしっかりとやることが大切です。
一応、ここの記事としても簡単な分析をアップしようと思っています。