2020 第2回金沢市統一テストの平均点
国語 | 数学 | 英語 | 理科 | 社会 | 5科目総合 | |
第1回 | 46 | 58 | 56 | 51 | 55 | 266 |
第2回 | 51 | 51 | 56 | 54 | 51 | 262 |
市内平均点は以上のようになっております。数学の平均点が58点から51点になり、前回から7点下がりました。手元には平均点の情報しかなく全体の得点分布などがまったく分からないので、各高校のボーダーラインがどのくらいかといったことは正直分かりません。
「統一テスト ボーダーライン」で検索された方、申し訳ありません。でも、無責任にテキトーな情報を流すわけにもいかないので・・・
そうした情報を安易に示すことはできませんが、数学に関して言えば、問題の難易度的には第1回とそれほど差はない中で、思った以上に平均点が下がったなという印象です。と言っても、ここ最近の中学生の状況をみていると、こうした結果はある程度予想ができるものです。学力の二極化ということがよく言われますが、二極化ではなく
ということです。ただし、ここでいう「数学ができている」というのは「数学のテストで点数が取れている」ということとイコールではありません。
たとえば、第1回・第2回ともに出題された規則性の問題などを見るとそれがよく見えてきます。
規則性の問題にはある程度のパターンがあるのは事実です。高校で学ぶ数列などを先どりで学習している人であれば、そうしたパターンに当てはめて「等差数列」や「等比数列」などの公式を用いて解いている人もいます。しかし、実際にはそうした公式を理解して使っているわけではなく、単に丸暗記して使っている人が多いのです。そのため、普通に数えた方が早く解ける問題であっても、わざわざ面倒な方法を用いて機械的に公式を当てはめて計算しようとする人が出てきます。
本来であれば、規則性の問題では具体的な数値をいくつか試してみて、そこから規則を予測し、その規則が妥当なものかどうかを考察するというのが「自然な」発想だと思います。しかし、そうした数学として大切な部分をショートカットして手際良く解答を得る方法にのみ習熟した生徒がかなり増えているように思います。これについては、当ブログでも繰り返し指摘していることです。こうした生徒は、多くの問題集などに取り上げられている典型問題には非常に強いのですが、そこから外れた問題が出題されると途端に崩れてしまいます。それが、教科書レベルのものすごく基本的な事柄であってもです。要するに「知らない問題は解けない」という数学ではもっともダメな状況に陥っている人がとても多いのです。
最近の統一テストは非常に基本的な内容を重視した良問が出題されています。普段はそこそこの点数を取れていたのに、統一テストはあまり点数が取れなかったという人は、上記のような勉強になっている可能性があるので、「自分は本当に理解できているのか」ということをもう一度考えてみてほしいと思います。