至誠塾の高校コースには、現在、月例テストというオプションがあります。
通常の講義や演習ではシンプルな問題を扱うことが多いため、問題を解く時間は長くても15分程度となります。
しかし、もう少し長い時間をとってアレコレと試行錯誤してもらう機会も必要だな〜と思うことが増えました。
普段の生徒の勉強を見ていても、時間をとってじっくり考えてみるというような勉強ができている生徒はあまり多くありません。
また、授業内でそういった長い時間を確保するのは難しいため、最終的にテストという形式で機会を設けることになりました。
120分で大問4つというセットになっており、定理の証明から標準的な演習問題まで幅広く出題しています。
そういう長丁場のテストでも、時間いっぱい考えるという経験を少しでも増やしておきたいという狙いもあります。
で、この月例テストをはじめて良かったのは、生徒の答案をダイレクトに採点できるということですね。当たり前ですけど。
もともと添削課題をやっていたのでそういう機会は多少あったのですが、テストとなるとやはり生徒の気合いも違ってくるようです(笑)
採点に関しては、時間もかかりますし、正しいかどうかの確認などとても大変です。しかし、それ以上のメリットがあります。
今回も、高校1年生の答案を採点しながら、わずか2ヶ月であるものの、高校に入ってからの変化を感じ取れて嬉しい気持ちになりました。
もちろん、苦手な箇所もしっかりと炙り出されていますが(笑)
テストの場合、どうしても点数や順位ばかりに気を取られてしまい、もっと大切な部分での変化を見落としてしまいがちです。
個人的には、そういう「ちょっとした変化」をしっかりと見てあげたいなあと思いながら採点に臨んでいます。
一方で、高校入試の勉強で身についてしまった悪い癖が抜けない生徒もおり、すでに高1のこの段階で大きな差が生まれてしまっているのも事実です。
しかも、定期テストではなかなかそういう問題点が見えてこないため、「自分は大丈夫だ」と思い込んでいる人がかなり多いのです。
とくに上位の進学校ほどこうした傾向が強くなるように思います。
大事なのは点数や順位ではなく、答案そのものなのですが、なかなかそこをきちんと見ることができる人は少ないのが現実です。
何点くらいなら◯◯大学のラインだとか、学年何位くらいで◯◯大学のラインなどという話がありますが、その通りにいかないのが大学受験です。
しっかりと答案の中身を見て、正しく考察できているかどうかを確認するということが大切です。
表面的な理解になっていないか、手順を辿るだけになっていないか、そうした部分をチェックしなければなりません。つまり、出題する問題もしっかりと考えないといけないということなのです。テキトーにその辺の問題をコピペなんてしても全く意味がないですから。
というわけで、数学を伸ばしたい高校生をお待ちしております!
厳選された良問を準備してますよ〜。