うだるような暑さの中、2021年度の夏期講習が始まりました。今年は余裕のあるスケジュールにするつもりだったのですが、生徒数の増加や学校の補習の日程などの影響で、ギチギチカッツカツのスケジュール(私のみ)となっております。
うれしい悲鳴ではありますが、講習の開始とともに、「この夏を乗り切れるのだろうか・・・」という不安も抱えております(笑)
しかし、始まってみるとやっぱり楽しいな〜とテンションも上がってしまいます。授業もついつい熱が入ってしまい「セーブしながら乗り切るぞ!」という最初の誓いもあっさりと破られてしまいます。
ま、これは毎年恒例の儀式のようなものですね(笑)
そして、2日目に「あ〜頑張りすぎたな」と反省し「今日こそセーブしてやろう」と誓い、結局「うっひゃ〜楽しい!!」とテンションが上がり2日目の誓いも破られることになります。
これをおよそ1ヶ月ほど繰り返して、9月を迎える頃には体重が4kgほど落ちているのです。10月には元通りですが(笑)
と、そんな私の個人的夏期講習事情はどうでも良いので、本題に入りましょう(まだ入ってないんかい!)。
夏期講習は日程的にも中学3年生がいちばん大変なわけですが、今年は各科目ごとにかなり内容を絞りました。
例年であれば、ざっくりと全体を復習して秋以降の入試対策に備えるという感じでやっていたのですが、今年は春からほぼ満席状態でスタートできたため、夏までの期間をかなり有効に活用できました。夏前の段階で、個人個人の課題が結構明確になっていたので、そうした弱点部分をじっくりとやる方針にしました。
数学については、珍しく計算の単元を中心にやることにしました。「計算くらい自分でできるわ!」と思う人もいるかもしれませんが、実は、この計算が諸悪の根源のようになっている生徒も珍しくありません。実際に、初日の計算問題でも、いろいろと課題が見つかった生徒も多かったと思います。
計算問題では、何も考えずに目の前の式を演算法則に従って処理するという、機械的な作業に陥ってしまう人がたくさんいます。
もちろん、正確に計算できていれば、その方法に問題はありません。しかし、いつもいつも同じような方法でやるだけでは発見も反省もありません。
そこで、少し意識的に工夫をしてみる練習をやることが大切です。これは計算に限った話ではありません。
問題をやっていると、どうしても「自分のクセ」のようなものが出てきてしまうので、そこを意識的に変えてみるということをやってもらいたいですね。少し違った視点を導入することで、普段の自分の考え方を客観的に眺めることもできるでしょう。
そんなわけで、初日から面倒な問題をビシバシやってもらっていますが、夏が終わる頃にには「あ〜、こういう見方は前はできてなかったなあ」くらいの感じになっているのではないかと期待しています。
そして、私は「あ〜、こういう記事を余裕を持って書けていたんだな〜」くらいの感じに疲労困憊しているのではないかと思います(笑)