先日、高校生の塾生の皆さんに簡単なアンケート調査を行いました。
気が向いたときや、少し気になることがあったときなどに実施してきたのですが、毎回いろいろな発見があります。
今後も定期的に実施して定点観測していこうかなと思っています。
今回は全部で10個の質問を用意したのですが、その中でいくつかのお題をピックアップしてみましょう。
やっている | 50% |
やっていない | 50% |
回答結果は、ちょうど半々ということになりました。ただし、やっている人には「幽霊部員中」という選択肢を選んだ人も含まれています。実際にちゃんと部活動に参加している人は50%を少し下回るくらいです。60%くらいかと思っていたので、予想より低めでした。
実際には普段の起床時間と就寝時間を聞いたのですが、これは結構バラバラなのでそこから睡眠時間の平均をとってみました。
平均睡眠時間 | 5時間53分 |
最大 | 8時間 |
最小 | 4時間50分 |
自分自身のことを振り返ってみると、高校生の頃はだいたい2:00くらいに寝て8:00くらいに起きるという生活だったので、6時間ほどの睡眠時間だったように思います。そこから考えると、この平均睡眠時間は納得という感じです。ただし、私の場合は学校でも十分な睡眠を確保していたので(笑)、やはり6時間くらいでは少し少ないという印象は受けます。
睡眠不足は本当に勉強のパフォーマンスに影響を与えるので、十分な睡眠時間を取れるように1日のスケジュールを考えなければなりません。中学生や高校生を見ていると、日々ふつうに学校生活を送るだけでもかなり疲弊している生徒がたくさんいます。休息=サボりではないので、良いパフォーマンスを維持するためにも、早め早めに休息を挟むことが大切だと思います。
勉強時間だけで学習状況全体を語ることはできませんが、勉強時間が少なくても何とかなっているという高校生は稀でしょう。当塾では、これまでそのような塾生は在籍しておりませんでした。難関大学へ進学した塾生は、みな最低限の勉強時間は確保していました。最低限ってどれくらい?という話になるわけですが、個人的な感覚としては3時間くらいではないかと思います。さて、塾生の回答結果は??
ほぼゼロ | 1% |
1時間未満 | 5% |
1〜2時間 | 5% |
2〜3時間 | 17% |
3〜4時間 | 25% |
4時間以上 | 47% |
このような結果となりました。ちょっと盛ってないか?と思いましたが、スキマ時間の勉強なども含めると、こんなものかもしれませんね。塾長がポンコツなせいか真面目な塾生が多いようです。とはいえ私も高校生の頃はなかなかハードな(精神的に)部活をやりつつ、平日は3時間くらいは勉強時間をとっていましたので、やはり、3時間というのは一つの目安かもしれません。なお、高1・2生に絞った場合は3〜4時間という塾生の割合がもっとも高くなります。
なお、部活動をやっていない塾生の多数が4時間以上と回答しています。基本的に、部活動をやっていない塾生は、3時間以上の勉強時間を確保できているようです。
中には部活をやりつつ4時間以上やっている強者もいます。一方、部活動をやっている塾生はやはり勉強時間の確保が難しくなるようで、0〜2時間の範囲は部活動をやっている生徒のみが回答という結果になっています。
勉強時間の中でも、学校の課題や予習復習などを除いた、いわゆる自分のための勉強時間というのがどのくらいかも聞いてみました。理解が不足している部分やちょっと興味のある問題など、やらなければいけないという強制力の働かない勉強がどの程度できているのかが見えてくるのではないかと思います。
ほぼゼロ | 11% |
1時間未満 | 20% |
1〜2時間 | 11% |
2〜3時間 | 18% |
3時間以上 | 40% |
というわけで、これも3時間以上という塾生が40%となりました。ただし、受験生の場合は勉強時間のほとんどが自分のための勉強になる人が多く、大半の高3生が3時間以上と回答しています。一方、高1・2生だけに絞ると1時間未満がもっとも多くなります。この辺りはイメージ通りといった感じでしょうか。
高1・2生の場合は予習・復習や課題をこなすので精一杯という感じの生徒が多いようですね。その中でも、自分の勉強時間がしっかりと取れている生徒はやはり高い水準で成績が安定しています。成績が芳しくない人は、少しでもそういう時間が取れるように、スケジュールの管理を見直してみてもいいかもしれません。
まとめ
今回はアンケートの中から主に「時間」に関する質問をピックアップして回答をまとめてみました。
高校生の場合は、準備講座のガイダンスなどでも結構厳しめの話(といっても現実的な話ですが)をします。そのため、入学当初から「最低これくらいはやらないといけないんだ」という意識を持って取り組む塾生が多いのではないかと思います。
また、塾生の多くは県内の進学校に通っており、そのほとんどが国公立大志望という層になります。難関大を志望する生徒も比較的多いので、勉強に関しては積極的に取り組んでいる生徒が多いと思われます。
もちろん「志望している」だけであって、実際に志望校のラインに届くかどうかはまったく別問題なわけですが、一応、そのあたりの学力層のリアルな状況を表しているのではないかと思います。
個人的には、進学校の割に「課題漬け」が少々過ぎるのではないかなと思いますが、昨今の進学校はどこもこんな感じのようなので、仕方ない部分かなあと思います。
というわけで、また時間があれば他の質問の回答についてもまとめていこうかなと思っています。