昨日、2022年度石川県公立高校入試が終了しました。受験生の皆さんお疲れ様でした!夕刊で解答速報も出ていましたね。今年度ラストとなる「解いてみた」シリーズです。
概観
大問数7・小問数22と昨年同様の問題数でした。出題内容は以下のとおりです。
大問1 | 小問集合 |
大問2 | 確率 |
大問3 | 関数 |
大問4 | 方程式 |
大問5 | 作図 |
大問6 | 平面図形 |
大問7 | 空間図形 |
昨年は大問6と大問7の順序が入れ替わり、大問6に空間図形が配置されたのですが、今年はいつも通りの順序に戻りました。数学については、ここ数年難しめの問題が多かったのですが、今年は全体的に易しくなったと言えるでしょう。とはいえ、時間的に厳しい試験であることには変わりなく、90点以上の高得点を取るのはかなり難しい試験となっています。
近年の公立高校入試は、全体的に難化傾向にあるのですが、今年に限っては問題集などでもよく取り上げられるような問題がほとんどを占めていました。しっかりと試験対策をやってきた生徒は、相応の得点が取れたのではないかと思います。
昨年までは、入試対策として典型問題の反復ばかりをやっていた受験生には手を出しにくい問題が含まれていたのですが、今年はそうした出題はありませんでした。個人的にこれは残念でした。
昨年までの数年間は、きちんとした数学の能力が試されるような良問が入っていたので、復習する価値があったのですが、今年はとくに取り上げてみようという問題がありませんでした。
一方で、問題文の長文化は続いており、必要な情報を適切に取り出すという能力は相変わらず必要です。それが数学の学力なのかどうかは議論の余地がありますが。
というわけで、今年に限っては「ごくごくふつうの(つまらない)入試問題」だったと言えるのではないでしょうか。
全体的な難易度 標準
公表された解答例
北國新聞に解答例が掲載されています。
各問題の解説
問題の解説は動画で行なっております。