新年度が始まって新しい環境にも少し慣れてきたといった頃でしょうか。さあ、これから頑張ろう!という時期なのですが、波に乗りかけたところで魔のGWがやってきます。
せっかく生活リズムが整ってきたところなのに、連休の間にリセットされてしまうなんて人もちらほら見かけます。受験生になって「今年はいつも以上に頑張るぞ!」と意気込んでいたのに、GWでフニャフニャになってしまった!なんていう人もしばしば見かけます。
一方で、新中1生や新高1生の場合は、全く新しい環境に変わったため、慣れるのが大変という人もいるでしょう。学校の授業スピードについていくだけで大変だったり、部活が本格化してきて毎日クタクタになってしまったり、あるいは課題の多さに面食らったりしている人もいるのではないかと思います。
中高生の場合、勉強に関する見積もりが甘い人が非常に多いように思います。
そこそこ頑張ってそれなりの成績で、というのであれば問題はないのですが、そこそこの頑張りで成績は上位にとか、そこそこと思っているラインが実際には全然そこそこではない、みたいな「現実に見合っていないケース」をよく見かけるので気をつけたいところです。
とくに、これまできちんとやってこなかった人ほど気をつけなければなりません。勉強に関する経験値が少ないと、無謀な計画を平気で立てたり、目標とするラインに到達するために必要となることが全然分かっていなかったりと、あちこちに問題が発生し、まったく予定通りに進まないということが起こります。もちろん、経験値をもっていたとしても、予想外のことが起こったりして予定通りにならないことはよくあります。
また、最近ではネットで気軽に情報が手に入るため、例えば数学の場合「○○レベルに到達するには○○問題集を3周しておけばOK」みたいな根拠の乏しい情報を安易に受け取ってしまう人が増えているように思います。
実際には3周なんてキツすぎてできなかったり、周回することが目的となって結局何も身についていなかったりと、残念なことになってしまっている人が増えました。前者であれば「そもそもできていない」ので本人にも「できていない」という自覚があるのですが、後者のパターンにはまると「やってもやってもできない」という負のループに陥ってしまうのでかなり危険です。実際には何もやっていないのに等しい、ということに気づかないと本当に悲劇です。
結局、あれこれと情報に振り回された挙句、上のような当たり前のことに気づくという人が多いように思います。そして、それに気づいた時には残された時間がほとんどない、という悲しい状況になってしまいます。それに対して文句を言ったところで誰も責任を持ってくれませんよ。
ということで、自分の勉強の状況を「見てみぬふり」にしてしまうことのないよう、しっかりとこの1ヶ月の反省をしておくべきだと思います。
とくに成績上位を目指していくのであれば、見直すべき点は1つです。
部活の片手間になっていないか、こなすことが目的になっていないか、そういう部分をきちんと反省しておきましょう。また、負担の大きい無理な計画になっていないかもチェックしておきましょう。とくに、あれもこれもと欲張るといい結果になりにくいため、負担を感じている人は優先度の低いものを思い切って削ることも大切です。