ほとんどの高校では中間テストが終わり、中学生もそろそろ定期テストが始まる時期となりました。
試験前に慌てて準備をするような悪い習慣は早く捨ててしまってくださいね。
と、そんな時期にとある衆議院議員の方のツイートが炎上していました。プロフを見ると、維新の議員さんということで、まあアレだなと納得してしまいましたが。
小学校の算数、中学数学はその概念・考え方を学ぶ上でとても重要だと思います。
しかし高校数学は専門知識の側面が強いのではないでしょうか?
三角関数などは、その道に進む人が大学で学べばいいと考えます。 https://t.co/NyiLBbyEJT— 藤巻健太 衆議院議員 (@Kenta_Fujimaki) May 18, 2022
一連のツイートを見ていると、「ああ、そういう勉強をして来た人なんだな」という感想しかありません。
確かに、三角関数といえば加法定理などの公式がたくさん登場し、「咲いたコスモス」とか「幸子小林」とか謎の語呂で覚えた、なんていう話も聞きます。
個人的な推測ですが、この方も解法や公式を暗記してそれらを問題に当てはめるような勉強しかしてこなかったんだろうなと思います。
いわゆる「試験のための勉強を頑張ってきた」タイプなのではないかと思います。
○○なんて大人になって一回も使っていない
もっと実用的なことを学ぶべきだ
こんな声は事あるごとに聞こえてきます。
以前も、ゆとり教育についての議論があったときに、2次方程式の解の公式(うろ覚えですが)が同じような標的になっていました。
いったい何のために数学を勉強しているんでしょうね。
これは私個人の考えですが、高校で数学を学ぶ意味というのは大きく2つあると考えています。
1つは、その先の高等教育における専門知識の土台を作ることです。
これは一般的にもよく言われていることです。
もう1つは、抽象的で分かりにくいものを理解するその方法を学ぶ事です。
個人的には、こういう部分をきちんと身につけて大学へ行ってほしいと思っています。
ま、いつも言ってるんですが、試験の対策ばかりやっていても何にもならないのです。
それこそ、大人になったときに何も残りません。
だから、このような発言が出てくるのでしょう。
その思考も推して知るべし、です。