今回の第2回石川県総合模試は、夏休みの最後に実施されたこともあり、夏の間の勉強の成果の確認的な意味もあったかもしれませんね。
受験した皆さんの結果はどんなものだったでしょうか?
納得のいく結果だった人もいれば、思った以上に苦戦したという人もいるでしょう。とくに、今回初めて受験したという人は、問題の難しさや時間配分など、いろいろと戸惑った部分があったかもしれません。
いずれにしても、結果は結果としてきちんと受け止めて、今後の勉強に活かしていくようにしましょう。
こうした表面的なデータだけであれこれと語る人も出てきますが、実際の入試の合否というのは複合的な要素がかかわってくるものです。
「◯点だったらhoge高校ライン」などと雑なことを言って不安を煽る人もいますが、そうした声は気にしなくて大丈夫です。無視してOKです笑
そんなことよりずっと大切なのは、今の自分をきちんと知ることです。
各分野や各問題において、どのくらいの理解度なのか、どのようなミスをしがちなのか、欠けている部分は何か、そうしたものを1つ1つ丁寧に点検していくことを心がけてください。
では、今回の結果をざっくりと見ておきましょう。(スクロールします)
国語 | 理科 | 英語 | 社会 | 数学 | 5科目 |
54.4(13.93) | 54.4(19.10) | 50.0(20.86) | 54.7(20.40) | 51.2(18.31) | 264.6(81.68) |
括弧内の数字は標準偏差となります。
今回の数学の平均点は、前回よりも上がって51.2点でした。
第1回に引き続き、問題の難易度は少し抑え気味だったので、平均点もそれなりになるだろうなあと思っていたのでほぼ予想通りといったところです。
とはいえ、やはり物足りない感じはあります。
大問6や大問7の(3)については、全体の正答率が0%だったので、数学が得意な生徒というのが減ってきてるんだなあと感じます。
幾何分野の問題は前回に引き続き正答率がとても低く、やはり数学的な思考力およびそれに基づく直観力の低さがあらわれています。また、上記の正答率の低い問題は、パターンで解けるような単純な問題ではないという共通点があります。問題集ばかりをやっているパターンマッチングが勉強の中心の人は、今後も得点が伸び悩む可能性が高くなるので気をつけましょう。
もう少し数学を伸ばしたいという人は、やはり幾何分野に重点的に取り組んでみるといいでしょう。
足元を確認する意味でも、中2の幾何分野の各定理の証明を徹底的にやってみるのがいいのではないかと思います。まずは三角形がらみのものからスタートして、平行四辺形がらみのものをやっておけば十分でしょう。その上で、いろいろな問題に挑戦してみるといいと思います。
数学が苦手な人は、まず大問1をきちんと取れるように、計算規則の確認や教科書の例題の復習などをやってみるといいでしょう。