2023年度石川県公立高校入試が終了しました。これで一段落といった感じですが、新年度がすでにスタートしているので、私はそのまま駆け抜けていきます笑
今年度の「解いてみた」の締めは公立高校入試の数学です。全国でも難しいと言われる石川県の数学ですが、今年はどのような問題だったのでしょうか。
概観
問題数は例年通り、大問7の小問22の構成でした。各大問の内容は以下のようになります。
大問1 | 小問集合 |
大問2 | 確率 |
大問3 | 関数 |
大問4 | 方程式 |
大問5 | 作図 |
大問6 | 空間図形 |
大問7 | 平面図形 |
大問6と大問7の順序が入れ替わったりしますが、基本的な構成は毎年同じになっています。
数学に関してはしばらく難しい問題が多い構成が続いていましたが、昨年から少し易しい問題が増えました。今年度もその流れのままで、以前に比べると難易度が抑えられています。とは言っても、50分の試験時間内に解くには分量が多いため、受験生は実際の難易度以上に難しく感じると思います。とくに図形の問題はイヤらしい問題が多くなる傾向があります。図形が本当に得意な人にとっては差をつけやすい問題が多いと思いますが、そういう人はなかなかいないのが実情です。90点以上の高得点を取るのは非常に難しい試験であることには変わりありません。
試験が終わって落ち着いて考えたら「あ〜解けたのに!」といったことが頻繁に起こりそうです。
昨年の問題に対しては「つまらない」と毒づいておりましたが、今年もちょっとその感じがします。「つまらない」とまでは言いませんが、解いていて面白くない問題が多かったなあという印象です。もう少し、数学的に面白さを感じられる問題が欲しいところです。
難易度については、本当ならば「標準」としたいところですが、近年の中学生の数学力の低下を踏まえて「やや難」としておこうと思います。
全体的な難易度 やや難
解答例
県教委の作成した解答例が北國新聞に掲載されています。
解説
解説動画は以下になります。