中学3年生は平方根のところが終わり、いよいよ2次方程式に入ります。
これまでに方程式の問題は、中学1年生で1次方程式、中学2年生で連立2元1次方程式を扱いました。
中学数学の代数分野の最終段階として2次方程式を扱うことになりますが、実は、中学数学では方程式についての運用の話ばかりで、方程式そのものについての話はほとんど出てきません。
本格的な話をすると中学生には少々難しいという判断なのでしょうが、方程式とは何か、方程式を解くとはどういうことか、方程式の解とは何かといったことが表面的に触れられるだけで終わります(学校によってはそれすら触れないところもあるようです)。
そして、方程式を解くための操作と応用問題(おもに文章題)をあれこれと扱うことになります。
方程式を解くための操作は知っていても、どうしてその操作で解が求まるのか、その操作にはどういう意味があるのか、といった話はほぼ出てこないのが現状です。
このあたりがなかなか難しいところで、計算を難なくできるようにすることや、文章題を解けるようにすることが数学の勉強だと勘違いしてしまう人を量産している気がします。
もちろん計算の能力や、文章題を解く能力も数学の勉強の一部であることは間違いありません。
しかし、それらができるようになったからといって「わし、数学できるぞ!」と勘違いしてしまうのも困りものです。
そうした勘違いは後々の学習に大きな負の影響を及ぼすのではないかと思います。
とはいえ本格的な話をすると「なんじゃこりゃ、わけわかめ」となるので、中学生の間は現実的な運用を優先しているということでしょう。
そういう事情を、少しでいいので中学生にも知っておいてほしいなあと思うのです。
そういう認識があるだけでも、高校での数学の勉強に繋がるのではないかと思います。
何だか愚痴のようになってきましたが、余力がある数学が得意な中学生は、ぜひ「なぜこの方法で解が求まるんだろうか」ということを考えてみて欲しいなと思います。こういうのを楽しめる人は、きっと数学が得意になると思いますよ!
というわけで、祝日もなく天気も悪い6月ですが何とか乗り切っていきましょう!