2024第4回石川県総合模試の結果を見ながら

塾長
先日、第4回石川県総合模試の結果が発表されました。最近の総合模試では以前のような難しい問題は出題されなくなってきているのですが、平均点は低調なまま推移しています。今回もそこまで難しい問題はありませんでしたが、結果はどうだったのでしょうか。

金沢市統一テストまであと少しとなりましたが、統一テスト前の模試ということで受験者もそれなりいらっしゃったようです。

夏休み以降、継続して勉強をやってきた人は順調に成績が伸びてきていると思いますが、そうでない人はこのあたりで苦しくなってくるタイミングかもしれません。入試に向けた勉強は結果がすぐに出ないため継続するのが難しい部分があるのですが、それでも日々着実に積み重ねていくことが成績アップには欠かせません。「やっても無駄」と諦めてしまっては、伸びるものも伸びませんので、苦しい時期を頑張って乗り越えていきましょう。

解説記事はこちら

塾長10月13日(日)に2024年度第4回石川県総合模試が実施されました。現時点での学力をチェックし、あと1ヶ月ほどに迫った金沢市統一テストに向けて万全の準備をしていきましょう!模試を受験したみなさん、お疲れ様でした[…]

とりあえず、今回の結果をサクッと見ておきましょう。(スクロールします)

国語理科英語社会数学5科目
55.3(16.33)52.7(21.01)50.7(21.01)49.6(17.83)39.5(16.51)247.7(81.96)

括弧内の数字は標準偏差となります(標準偏差は値が大きいほどデータのばらつきが大きくなります)。

というわけで今回の数学の平均点は、39.5点という結果でした。第1回に引き続き、平均点が30点台というかなり厳しい結果でした。

とくに難しい問題があったわけではありませんが、時間的な厳しさも影響したと思われます。それでも40点台半ばくらいは平均点があってもおかしくない内容でした。

とくに、この時期大問1で正答率50%を切っている問題が3つもあるというのは、数学に対する取り組みに問題のある生徒が多いことを示しています。

また、後半の図形問題の(3)の正答率などを見ても、典型問題を解くだけで精一杯でそれ以上の応用が困難である学力層が圧倒的多数を占めている状況です。数学では、いわゆる上位層と呼べるような層がいなくなってきています。

これまで、数学力の低下という表現を用いてきましたが、そろそろ崩壊に近い状態になりつつあるのかもしれません。

この状況は当然ながら高校の数学にも大きく影響しており、上位校でも学力不足の生徒が目立つようになってきています。

なかなか成績が上がらないという人は、数学に対する取り組みを1から見直さなければならないでしょう。

正答率の低い問題

正答率が低かった問題について取り上げておきます。

まず、大問1では(1)のエが50%を下回っています。$\displaystyle \frac{4x-y}{3}-x-y$ という問題です。おそらく、$\displaystyle \frac{4x-y}{3}-\frac{x-y}{2}$ などであれば解けた人が多かったと思いますが、少し見た目を変えるだけで解けなくなるというのは、本質的な理解ができておらず表面的な操作の理解にとどまっている証拠です。

また、(4)の回転の問題、(5)の確率の問題が正答率50%を下回っています。(5)などは全パターンを書き出せば必ず正解できる問題なのですが、ここまで低いと「一体何を教わっているのか」疑問に思ってしまいます。

大問3は(1)から50%を下回っており、(2)にいたっては20%を切っています。こうした問題が解けないのは、やはり最初から解き方を与えられてそれをなぞるような勉強に終始している(いわゆるパターン学習というものです)のが大きな原因であると思われます。

大問5以降の問題では、大問7の(1)以外は軒並み正答率が50%を下回っており、目も当てられないといった感じになっております。

そもそも、時間的に後半の問題に到達しなかったという人もそれなりいそうなので、まずは時間制限を無視して、一度じっくりと考えてあれこれやってみる時間を作って欲しいと思います。

塾長
とくに図形の問題は試行錯誤の経験値がモノを言うので、すぐに答えを見て解き方を覚えるといった安直な方法が通用しません。こうした方法で図形を乗り越えようと考えている人は考え直した方が良いでしょう。

まとめ

今年度は、数学に関してはずっと厳しい状況が続いています。

問題のレベルは以前に比べるとかなり易しくなっているものの、平均点はずっと低調なままです。それでも80点以上の上位層がそこそこいたのですが、その層も減ってきており、数学ができる生徒が本当に少なくなっています。

定期テストなどで点数が取れていても、実際には「ほとんど何も理解していない」といったレベルの生徒も増えてきています。また、定期テストのレベルでも40点を下回るような層がどんどん増えてきており、学力の崩壊が始まっています。

とくに数学は初歩の段階でおかしな勉強に浸かってしまうと、その後の修正が非常に困難になってしまいます。とにかく、早いうちに手を打っていかないと取り返しがつかないことになりかねません。

そうしたことも踏まえて、自分の勉強がおかしな勉強になっていないかどうかをチェックしみることが大切です。

統一テストまであまり期間はありませんが、今回の結果を反省して、しっかりと準備をしていきましょう。

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