結果的に第1回から大きな変動はなく似たような結果となりました。
問題レベル的には少し易しくなったので、その分だけ平均も上昇した感じもするのですが、ほぼ誤差の範囲と言えるくらいの変動しかありませんでした。おそらく、ほとんどの人が第1回と似たような点数だったのではないかと思われます。
数学は比較的綺麗な得点分布となっており、現中学生の学力を測るのにはこのくらいのレベルが妥当であるということが分かります。5年ほどの前から比べるとかなり易しくなっており、この傾向はしばらく続きそうです。また、石川県の公立高校入試も数学は易化傾向にあるため、よくある標準的な問題を中心に練習を進めておくと良いでしょう。
とうわけで、第1回の結果と並べて第2回の市内平均点を見てみましょう。
国語 | 理科 | 英語 | 社会 | 数学 | 合計 | |
第1回 | 47 | 54 | 45 | 51 | 46 | 245 |
第2回 | 51 | 52 | 46 | 49 | 50 | 248 |
数学の平均点は50点でした。もう少し高くても良さそうな内容でしたが、やはり今年度の数学の出来から予想されたように、あまり高くはなりませんでした。
数年前から続いている中学生の数学力の低下ですが、このまま進行していき、一部のできる生徒とそれ以外の大多数という極端な二極化した集団を形成していきそうです。塾で指導をしていても、基礎的な学力が全く身についていないという生徒さんが増えてきています。
今回の統一テストくらいのレベルの問題で苦戦してしまった人は、普段の勉強が「目の前の問題を何とかするだけ」で終わってしまっている可能性が高いので気をつけて欲しいなと思います。やっている割には全然学力がついていないという状態の人がかなりの割合で存在しているように感じます。とくに準拠ワークや問題集などをとにかく繰り返しやって「解き方を覚えよう」という勉強になっている人は、早急に勉強内容について見直してください。
テストが簡単になると、ある程度パターンの暗記でも対応できてしまうため余計に厄介です。
易化傾向にあるとはいえ、やはり本番はそれなりに難しい問題が出題される可能性も高いので、初めて見る問題に弱い人は本番でやらかしてしまう危険性があります。実際、点数だけでは見えない部分に問題を抱えている人も多いため、自分の理解度は常にチェックする必要があります。
こういう難しい部分は、ちゃんと数学を理解している「頼れる指導者」に助言を求めるのがいちばん良いでしょう。「問題集を $n$ 周しましょう!」などというアドバイスは誰でもできますが、それが自分自身に見合ったアドバイスなのかどうかはよく考えないと危険です。何でもかんでも鵜呑みにして貴重な残り時間を無駄にすることのないように気をつけましょうね!
私立高校の入試も迫ってきましたが、1つ1つ課題をクリアしながら、実力を伸ばしていきましょう!