いよいよ公立高校入試まで1ヶ月を切りました。7月の第1回から始まった総合模試ですが、今回の第8回で終了し、残すは本番のみとなります。
継続して受験してきた人はこれまでの成績の推移を見ながら自分の頑張りを思い出してください。当塾の塾生にも、第1回の偏差値50から最終回63まで伸ばした生徒もいました。なかなか簡単にできることではありません。また、たとえ成績が上昇していなくとも、何度も模試を受験し、自分の弱点と向き合って頑張ってきた人も十分立派ですよ!
最後に、もう一度これまでの模試を見直しておくといいでしょう。
なお、第8回の数学の解説記事は以下となります。
塾長2月2日に今年度最後の第8回石川県総合模試が実施されました。2025年のカレンダーも1枚目がもう終わってしまいましたね。私立高校の入試もすでに終わっていたので、今回は最後の予行演習という感じでした。石川県公立高校[…]
では、今回の結果を見てみましょう。(スクロールします)
国語 | 理科 | 英語 | 社会 | 数学 | 5科目 |
54.1(15.10) | 61.0(19.34) | 50.5(18.46) | 53.0(18.50) | 54.7(19.83) | 273.3(80.76) |
※括弧内の数字は標準偏差となります。
数学の平均点は54.7点という結果となりました。今年度の数学ではもっとも高い平均点となりました。100点の生徒も結構いるようです。ただ、標準偏差が19.83となり、かなり点数にばらつきがあることが分かります。
今回、数学の偏差値が下がってしまった人は本当にきちんと理解できているかどうかのチェックを再度徹底してください。これまで難しい問題では目に見えなかった理解度の差が、簡単な問題になることで表面化した可能性もあります。
最終回ということで全体の受験者数はかなり減っていますが、綺麗な山型の得点分布になっている教科が多く、現実的な成績を把握しやすい結果となっています。数学に関しては、泉丘を狙っている人は80点を1つの目安にすると良いでしょう。このラインを超えていれば、十分に学力が備わっていると考えられます。もちろん、数学が80点以下であっても総合点がしっかりと取れれば合格は可能ですが、高校進学後に苦戦することは必至なので何かしらの改善が必要となります。
正答率が低かった問題は以下のとおりです。
再チェック 大問1 (3)(4)
いずれも正答率が35%を下回っていました。よくあるタイプの問題ですが、この程度の正答率になってしまうということは、学力的な問題に加え、勉強の進め方にも問題を抱えている人が多いように思います。非常に表面的な部分で勉強が終わっている可能性が高そうです。
再チェック 大問3
大問3はいずれも正答率が5割を切っています。関数の問題は、今年度はどのタイプの問題でもずっと正答率が低く、受験生が苦手としていることがよく分かります。指導していても、関数がどういうものかイメージできていない人が多いように感じます。高校進学後のことを考えると、関数が苦手なままだと壊滅的なことになるので、入試本番までにしっかりと理解を深めておいてほしいところです。
再チェック 大問6・7の(2)(3)
平面図形・空間図形ともに、(2)、(3)の正答率は相変わらず低いです。今回はいつもより簡単な問題でしたが、ほぼ変化のない感じでした。図形の問題は知識だけではなく経験値も重要なので、余裕のある人は本番までに様々な問題に挑戦してみると良いでしょう。
というわけで、今回は易しめの問題が多く、平均点も今年度最高をマークしました。しかし、入試本番の数学が難しい問題になった場合は、中間層(今回のテストで50〜70点あたり)の得点が下方へずれこんで下位層とあまり差がつかなくなります。全国的に見ると、公立高校入試は難化傾向にあるので、本番でも難しくなる可能性があります。昨年同様、石川県総合模試や金沢市統一テストで、難しい問題がほとんど出題されなかったため、本番でいきなり難化すると対応できない人が増えそうです。
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