ポンコツ日記vol.235:なぜ塾の先生になったのかと聞かれた話

あれよこれよとやっているうちに、6月も終盤になりました。
現在、高校生は定期テスト期間という学校が多いので、早い時間帯から自習に来ている生徒もいます。数学専門塾なのに、生徒が持ってくるのは数学以外の質問が多い気もしますが、頑張っている生徒に水を差すようなことは言いませんよ〜笑
というわけで、昨年の今の時期にホームページのリニューアルを始めたのですが、ちょこちょこ変更しながら、5月くらいに完成に近い形になりました。
リニューアルしてから、数学関連の記事のアクセスが増えました。以前は、最新の記事と模試の解説とおすすめ参考書のページくらいしか見られていなかったのですが、過去に書き溜めていた高校数学の記事などに地味にアクセスが増えましたね。喜び!
そんなある日、とある生徒と雑談しながら「なぜ塾の先生になったんですか」ということを聞かれました。
なかなか直球の質問です。
こういうときに、教育に対する熱い思いとか、子どもたちの未来をどうこうとか、そういうことをビシッと言えれば格好いいのですが、残念ながらそんな立派な話はありません。
まあ、なんとなくです
大学生のときに塾講師のアルバイトを始めて、そのままズルズルと今に至ったという感じでしょうか。まあ、一時期、塾から離れていた期間もありますが。
ズルズルというと怒られそうですが、本当にそんな感じですね。
当時は就職氷河期で、就職先がまったく見つからなかったという事情もありました。今の若い人に言ってもピンとこないかもしれませんが、なかなか厳しい時代だったのです。まあ、私自身がポンコツだったという可能性も無きにしも非ずですが、ははは。
でも、塾の先生になったきっかけがまったく何もなかったかというと、そうでもありません。
高校生の頃、当時親しくしていた人に数学を教える機会がありました。そのときの「わかった!ありがとう」という言葉とその人の表情がすごく印象的で、自分もめちゃくちゃ嬉しかったのをよく覚えています。
何がそんなに嬉しかったのかは、当時はよく分かっていませんでしたが、何かを理解するという非常に個人的な事柄を、誰かと共有するということが、当時の自分にはすごく新鮮だったのではないかなと思うわけです。
その感覚がどこかに残っていたのだと思うのですが、大学生になって塾講師のアルバイトを始めたときに、「ああ、この感覚、あれだな!」と思った記憶があります。
いや、実際にはそんなに格好よく思ったわけではないかもしれません。記憶は都合よく編集されますからね。人間こわい!
それでも、教えているうちに、生徒が「あ、そういうことか」となる瞬間があって、そのたびに「ああ、やっぱりこれはすごく嬉しいな」と思っていました。
もちろん、毎回そんなにうまくいくわけではありません。
説明しても全然伝わらないこともありますし、こちらが大事だと思っていることほど、あっさり流されることもあります笑
授業中に「今のところ大事だよ」と言った直後に、ものすごく気持ちよさそうにぼーっとしている生徒を見ることもあります。
授業で話すことの1割くらいが伝われば成功、なんていうことを研修で言われたこともありましたね〜
それでも、そういう日々の中で、たまに「あ、わかった」という顔を見ることがあります。
その顔を見ると、こちらも大変救われるわけです。大げさではなく、本当に救われるんですよ。
教える仕事を続けている理由は、結局そのあたりにあるのかもしれません。
とくに数学は、できる・できないがはっきり見えやすい科目です。苦手な生徒にとってはしんどい科目でもあります。できないことをごまかしにくいですし、途中で何をしているのか分からなくなると、ただただ苦痛になります。
でも、分からなかったものが、ある日突然「あ、なんだそういうことね!」となる瞬間がやってきます。
そんな瞬間を生徒たちと共有できるなんて、最高じゃないですか!
まあ、毎回の授業で上手に伝えられているかというと、まったくそんなことはありません。
いまだに授業後に「あれはもっとこう説明すればよかったな」と思うことばかりです。
それでも、なんとか続いています。
そして、なんとか続けているうちに、気がつけばもうずいぶん長いこと塾の先生をやっています。
最初は成り行きで飛び込んだこの仕事ですが、いつの間にか自分にとって大事なものになっていた、ということなんですね。
ホームページを直したり、数学の記事を書いたりしているのも、たぶんその延長です。塾のことも、数学のことも、自分が考えていることも、外から見るとなかなか分かりません。
だから、こうやってときどき文章にして残しておくのも悪くないかなと思っています。人生の記録みたいなもんですね!
アクセスが増える記事もあれば、びっくりするくらい読まれない記事もあります。それも含めてブログです。
今後もぼちぼち書いていきます。たまに読んでいただけると嬉しいです。


