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2026年度第1回石川県総合模試の結果を見ながら

2026年度第1回石川県総合模試の結果を見ながら
塾長

今年度の第1回石川県総合模試の結果が返却されました。受験された中学3年生の皆さん、お疲れ様でした!

今回が初めての本格的な模試だったという人も多いと思います。学校の定期テストとは問題の量も難しさも違いますし、時間配分もよく分からないまま受験した人もいるでしょう。

思うような点数が取れず、少し落ち込んでいる人もいるかもしれません。

しかし、まだ第1回です。

この時期の模試は、志望校に合格できるかどうかを決めるものではありません。今の自分に何ができていて、何が足りないのかを確認するためのものです。

判定だけを見て一喜一憂するのではなく、これからの勉強にどうつなげるかを考えていきましょう。

数学の問題については、こちらの記事で詳しく解説しています。

それでは、今回のデータを見ていきましょう。

全体の分析

まずは、5教科の平均点と標準偏差です。

教科平均点標準偏差
国語55.816.02
理科41.119.31
英語45.519.39
社会45.619.43
数学52.022.06
5科計238.983.90

今回の5科平均は238.9点でした。

昨年度の第1回は214.6点、前々年度は230.5点でしたので、過去2年と比べると高めの平均点です。特に、数学が昨年度より10.8点、英語が7.6点上昇したことが、5科平均を押し上げています。

ただし、平均点だけを見て「簡単だった」「今年の受験生はよくできている」と判断するのは早いでしょう。

今回の5科計の標準偏差は83.90です。昨年度は79.35、前々年度は76.95でしたので、得点のばらつきはむしろ大きくなっています。

特に数学の標準偏差は22.06で、5教科の中でもっとも大きな数値となりました。

平均点は上がったものの、できる人とできない人との差がかなり広がった

全体としては、そのような結果だったと考えられます。

塾長

ちなみに、当塾では今年は中3生が少ないということもありますが、数学の平均が85点、5科目平均も400点超えとなっております。よく頑張りました!

数学はできる人とそうでない人で、かなり差がつくようになってきています。そのため、早めに基礎を固めることができると、上位校を狙う上でかなり有利になります。

数学の分析

数学の平均点は52.0点で、全体としては標準的な問題だったと思います。極端な難問はなく、前半には取りやすい問題も多くありました。

実際、大問1の計算問題は、おおむね高い正答率となっています。また、大問2の最初の規則性、大問3の関数の基本、大問6の角度、大問7のねじれの位置なども、比較的よくできていました。

一方で、少し考える必要がある問題になると、正答率が急に下がっています。

例えば、

  • 大問1の正誤問題は42%
  • 大問3の交点の座標は48%
  • 大問4の方程式の利用は7点満点で平均2.1点
  • 大問6の周の長さは6点満点で平均1.0点

でした。

計算方法や公式は知っている、目の前の数値を処理することもできる、しかし、条件同士を結びつけたり、前の設問で分かったことを次に使ったりするところで手が止まっている。

今回の数学では、そのような傾向がはっきりと出ていました。

数学で確認しておきたい問題

数学の問題で特に確認しておきたいのは、

  • 大問1(4)の正誤問題
  • 大問2(2)の規則性
  • 大問3(2)の交点
  • 大問3(3)の面積と座標
  • 大問4(2)の方程式の利用
  • 大問6(3)の周の長さ

あたりです。

大問3(3)のような得点率の低い問題は、数学が苦手な人は後回しにしてOKです。一方、大問3(2)の交点や、大問4(2)の方程式の利用については、今後の入試を考えると、きちんと解けるように早めに対策しておきたい問題です。

自分の志望校や現在の学力に合わせて、優先順位をつけて復習していきましょう。

各問題の詳しい解説については、先ほどの解説記事をご覧ください。

その他の教科

数学以外の教科についても軽く触れておきましょう。

国語

国語の平均点は55.8点でした。

説明的文章は比較的よくできており、筆者の主張や指示内容を問う問題では高い正答率となっています。

一方、古典では、動作主の識別が28%、現代語訳が33%と低くなりました。

古典では、単に言葉を現代語に直すだけではなく、「誰が何をしているのか」を整理しながら読む必要があります。

また、文学的文章でも、心情そのものを答える問題より、その理由を説明する記述問題で差がついています。

何となくそう思う、ではなく、本文のどの表現からそう考えたのか。国語の記述では、そこを明確にしておきたいところです。

理科

理科の平均点は41.1点で、今回の5教科の中ではもっとも低い平均点でした。

各分野で共通しているのは、用語そのものは答えられていても、その知識を使った計算や作図、説明問題になると正答率が下がっていることです。

例えば、「質量保存の法則」は84%でしたが、同じ大問の化学式は36%、作図は19%でした。

また、「偏西風」は65%でしたが、天気図を読み取り、理由を説明する問題は7%です。

用語を知っていることと、その内容を理解していることは別です。

理科の復習では、答えとなる言葉だけでなく、「それはどのような現象なのか」「なぜそうなるのか」まで確認しておきましょう。

英語

英語の平均点は45.5点でした。

リスニングや読解の前半は比較的よくできていますが、文脈に合う英文を書く問題や、英文を正しく並べ替える問題で苦戦しています。

長文中の英文整序は正答率10%、会話文中の英作文は18%でした。

単語や文法を個別に覚えていても、実際の文の中で使えなければ点数にはなりません。

文法問題を解くだけでなく、短い文で構いませんので、自分で英文を作る練習もしておきたいところです。

社会

社会の平均点は45.6点でした。

地理は比較的よくできていましたが、歴史、とりわけ年代や時代の流れを問う問題で正答率が低くなっています。

年代順の並べ替えは12%、遣唐使停止と同じ時期の出来事を問う問題は17%でした。

用語を一つずつ覚えるだけでは、こうした問題には対応できません。誰の時代に何が起きたのか。その出来事の前後に何があったのか。歴史は、流れをつなぎながら復習する必要があります。

今回の模試をどう使うか

まず大事なことは、点数や偏差値、判定だけを見て終わらないことです。

見るべきなのは、小問ごとの正答率です。特に、正答率が高いのに自分が間違えた問題は、早めにやり直す必要があります。

正答率60%や70%の問題を落としているのに、いきなり難しい入試問題集へ進んでも、なかなか点数にはつながりません。

間違えた問題は、

  • 本来は取らなければならなかった問題
  • これから取れるようにしたい問題
  • 今の段階では後回しでよい問題

くらいに分けておくとよいでしょう。すべての問題を同じように復習する必要はありません。

もう一つ大事なことは、解説を読んで分かった気にならないことです。解説を閉じて、もう一度自分で解いてみる。そこできちんと解けていればOKです。

塾長

そこまで確認して、ようやく復習したことになります。成績の伸びな人に共通するのは「当たり前」のレベルが低いということです。

最後に

今回の結果を見ると、基本的な計算や用語については、ある程度できていると言えます。一方、その知識を使って考える問題や理由を説明する問題では、かなり苦戦しているという結果が出ています。

悩める
生徒

似た問題は解けるのに少し形が変わると解けないんです。

これは、普段の勉強が解き方を覚えることに偏っていると、どうしても起こります。

まあ、今回はまだ第1回です。今の段階で、できていないことが見つかったのは悪いことではありません。

問題集を何冊も増やす前に、今回間違えた問題について、どこで止まってしまったのかを徹底的に分析する。

この夏休みは、まずそこから始めてみてください。

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