統一テストから約1ヶ月を経て実施された第6回の石川県総合模試ですが、統一テスト後、自分の現在地を把握して本気で志望校合格を目指してやってきたかどうかが問われたテストだったのではないでしょうか。
志望校に合格することを考えて、継続的に勉強をやってきた人は良い結果が出ているはずです。
上位の人は現状維持であったとしても悲観しなくて大丈夫です。偏差値70付近を維持するだけでも相当な学力があります。
一方、統一テストがそこそこ出来て、そのままフワッとした感じで勉強を進めてしまった人や、ちょっと安心して気が緩んでしまった人は、軒並み成績が下降する結果になってることでしょう。
逆に、統一テストで結果が振るわず危機感を抱いた人や、志望校に対するこだわりを強く持った人は上昇傾向にあると思います。
塾生にもずっと言い続けてきましたが、11月以降の模試は、本当にちょっとしたことで成績が変動していきます。
油断をすると一気に崩れてしまう怖さがあるのがこの時期です。
今回、成績が下がってしまった人は冬休みをラストチャンスと考えて、集中して取り組んで欲しいと思います。
塾長12月9日(日)は2024年度第6回石川県総合模試の実施日でした。学校では三者面談なども始まり、模試の結果が気になる方が多くなってくる時期です。みなさん、手応えはいかがだったでしょうか。総合模試を受験した[…]
とりあえず、今回の結果をサクッと見ておきましょう。(スクロールします)
国語 | 理科 | 英語 | 社会 | 数学 | 5科目 |
56.5(16.41) | 48.7(19.55) | 44.7(17.46) | 44.7(17.53) | 46.7(17.62) | 241.1(77.86) |
括弧内の数字は標準偏差となります(標準偏差は値が大きいほどデータのばらつきが大きくなります)。
というわけで今回の数学の平均点は、46.7点という結果でした。まあ、今年度の結果としてはこんなものかなといった感じです。
実戦的な話をすれば、やはり点差がついているのは英語・理科・社会ということになります。数学は高得点を取れる人がほぼいないので、あまり差がつかなくなってきています(だからと言ってやらないでいいわけではないですが)。
とくに英語はだんだん生徒間の学力差が開いてきているので、将来的には完全に二極化しそうです。
また、社会の得点が伸びない人は要注意です。単に、表面的なことを覚えておしまいといった勉強に染まっている可能性が高く、そうなると昨今の入試では全体的に成績が伸び悩むことになるでしょう。
話を数学に戻します。
今回は、全体的に正答率の低い問題が多く、大問1でしっかりと得点でき、なおかつそれ以降の大問の(1)を拾っていくだけでも、平均点は超えられるような感じでした。
(2)ですら正答率が50%を切っているものが大半なので、数学に関してはほとんど学力が上がっていないという人が大半のようです。
思い切って他の科目で勝負するのか、数学にこだわってやるか、そろそろ現実的な折り合いをつけないといけない人も多そうです。
正答率の低い問題
正答率が低かった問題を見ておきましょう。
再チェック 大問1(3)
規則を見つけてそれを数式に落とし込むという問題でしたが、こうした数学の基本的な姿勢が身についていないという結果が如実に表れています。
決まったやり方に沿って解く問題がいくらできても、それは数学力の向上にはほとんど役立ちません。このような素朴な問題でこそ、必要な力が試されると思っておきましょう。
再チェック 大問3
復習おすすめNo.1にもしましたが、ここは(1)、(2)、(3)すべて正答率が50%を下回っています。上位校を狙う人は確実に得点したい問題なので、絶対に復習をやっておきましょう。
再チェック 大問6と大問7の(3)
これについては、ほぼ0%に近い正答率なので本番でもできなくて良い問題ですが、だからと言って放置していては高校での勉強で困ることになるでしょう。とくに平面幾何は絶対に復習をしておいてほしい問題です。
まとめ
いよいよ志望校に関する面談なども始まり、現実的なことを考える時期になりました。
ここからは底力が試されることとなります。
判定が悪かった人は、志望校の変更も視野に入れておく必要があります。
先にも触れたように、ここからの時期はちょっとしたことで成績が変動していきます。
とくに上位校はシビアな競争になることが多いので、メンタル1つで結果が変わってくることになるでしょう。
大事なことは、何があっても動じない強い根拠をもつことです。
根拠のない自信というのは、極限に追い込まれたときに簡単に崩れてしまいます。
そのことをしっかりと心に留めて、冬休みを過ごしてもらいたいなあと思います。