2022第6回石川県総合模試の結果を見ながら

塾長
冬期講習に突入したため、総合模試のことをすっかり忘れていました。今回は数学だけ平均点が40点台となりました。他の科目は50点台なので、ちょっと悲しいですね。

問題は少し難しくなった感じでしたが、受験生の学力も上がっているため全体的に平均点も上がってきた感じですね。

今回の結果は以下のようになりました(スクロールします)。括弧内の数字は標準偏差となります。

国語理科英語社会数学5科目
54.8(15.15)53.8(21.06)57.8(22.94)55.4(17.40)47.7(15.72)269.4(81.92)

今回の平均点は47.7点ということで、前回や前々回に比べてアップしました。これでも、今年の模試の中では高めの平均点です。

ただし、相変わらず高得点者が少なく、例によって50点〜60点の間にたくさんの人が集中するような分布になっています。80点より上の人はほとんどいないようです。数学に関しては上位層の厚みが年々薄くなってきています。平均点から少し上のあたりに団子になっている感じの分布になることが多いのですが、とくに上位の高校を狙っている生徒がこのあたりに固まっている印象です。

ここを突き抜ける学力を持っているとかなり強いのですが。

理解を深める勉強が正しくできていれば、80〜90点は取れる生徒がもっといるはずです。確かに、入試や模試では時間的な厳しさがあるため、100点は簡単に取れないかもしれません。しかし、トップ校を狙う生徒であれば、やはり80〜90点を取ってもらいたいなというのが正直な思いです。

結局、この高校受験での伸び悩みが高校入学後の数学力にも影響しており、高校数学で躓く高校生を増殖させているように思います。

塾長
そのせいか、高校数学でさえ大量演習で誤魔化そうという流れになりつつありますね。理解できないならできないで、誤魔化さずにじっくり時間をかけて考えればいいのになあと思うのですが、そんな余裕もないのでしょう。

中高生の数学力の低下については当ブログでもずっと指摘してきました。試験問題に特化したトレーニング(問題集の周回と解法の暗記)を数学の勉強だと勘違いしている中高生がとても増えました。そして、「考える」ということが「どのパターンかを判断する」ということに置き換わってしまっていたりと、状況は悪化する一方です。

塾長
薄っぺらい勉強でも得点できてしまうテストにも問題があります。また、指導者自身がそうした「トレーニング」しか経験しておらず、それを良かれと思って教えているということもあるでしょう。いずれにしても、数学ができる生徒が本当に少なくなったと実感します。悲しい。

おっと、愚痴っぽくなってきました。いけませんね! 最近は模試のたびに悲観的になってしまいます笑

まだ12月なので、入試本番まで時間があります。いろいろ誤魔化してきたなあと思った人は、もう一度基本から理解を深めていくことを考えましょう。なぜその方法をとるのか、なぜその方法は正しいのか、そうした根本的な部分を考えていくことが大切です。問題集を解きまくるだけでは、得られるものはあまり多くありません。自分の頭でよく考えてみることが大切です。そして「当たり前」にやっていることを、いちど疑ってみるといいでしょう。

悩める生徒
今までよく考えずにこうしてたけど、これって一体何をやってるんだろう?

それを考えるだけでも、数学の力は伸びていきますよ!

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