最新の倍率についての記事はこちらをご覧下さい。
塾長2月29日に、2024年度公立高校入試の出願状況(確定倍率)が発表されました。今年度は上位校では比較的落ち着いた倍率となりました。石川県教育委員会の発表資料は以下のリンクから確認できます(PDFファイル)。[…]
石川県教育委員会の発表資料が以下のリンクからご覧いただけます(PDFファイルが開きます)。
初日の出願状況なので細かな動向は分かりませんが、昨年と比べると少し変化があります。今年は泉丘と二水の上位校が早々と出願者を集める結果となっています。昨年の最終倍率を見ても、以前に比べて泉丘と二水の倍率は上昇傾向にあります。一方で、多い時は1.7倍ほどあった桜丘や西の倍率は1.5を割る結果となり、上位校へのチャレンジが増えていることを伺わせます。学力的にも二極化が進んでいますが、志望校に関しても二極化が進んでいくと思われます。
初日出願者数が多い高校は以下の通りです。
高校名 | 金沢泉丘 | 金沢二水 | 金沢伏見 | 金沢桜丘 | 金沢錦丘 | 金沢商業 |
出願者数 | 202 | 188 | 135 | 126 | 118 | 118 |
倍率 | 0.51 | 0.47 | 0.48 | 0.35 | 0.57 | 0.60 |
近年、私立高校の特進コースなどが整備され、私立専願を含めた受験生の選択肢がかなり増えました。それに伴って、公立上位校へのチャレンジも増加傾向にあります。以前は泉丘や二水の倍率は1.2倍程度でしたが、最近では1.2倍を超えて1.3倍を超えてきています。一方、受験生のボリュームゾーンでもある西、錦丘、桜丘は高倍率であるものの、以前ほどの倍率ではなくなってきています。この層については、大学進学のことを考えて、私立専願にするような人も増えてきている印象があります。
ちなみに昨年度の初日出願者上位はこんな感じでした。
高校名 | 金沢桜丘 | 金沢西 | 金沢泉丘 | 金沢二水 | 七尾 |
出願者数 | 230 | 217 | 216 | 204 | 147 |
倍率 | 0.64 | 0.60 | 0.54 | 0.51 | 0.74 |
昨年度の上位校の最終確定倍率は以下です。
高校名 | 金沢泉丘 | 金沢二水 | 金沢桜丘 | 金沢錦丘 | 金沢西 |
出願者数 | 522 | 552 | 537 | 331 | 515 |
倍率 | 1.31 | 1.38 | 1.49 | 1.64 | 1.43 |
昨年度の確定倍率の記事はこちらです。
塾長本日、2023年度公立高校入試の出願状況(確定倍率)が発表されました。昨年から比べると上位校の倍率がかなり高くなりました。今年は桜丘が珍しく1.5倍を割りましたが、上位校は今後も人気が続くでしょう。県教育委員会の[…]
志願変更について
初日の出願状況が発表されたわけですが、倍率確定まではまだ時間があります。
また、倍率確定後の志願変更期間も設定されています。
こうした不安や悩みを抱えている方も多いでしょう。
毎年言っていますが、進路や出願に関してはこれが正解というものはありません。
何でもかんでもチャレンジすればいいというわけではないですし、安全策を取ることが逃げだというわけでもありません。
人それぞれに思いがあり、価値観があるのです。
最終的には納得して受験するというのがいちばん大事なことなので、外野の声は気にせずに、自分のことをよく考えて決断してください。
ただし、1つだけ考えてもらいたいのは高校受験がすべてではないということです。
進学を考えている人であればその先に大学受験が待ち受けています。上位校へ入ったからと言って難関大への進学が約束されるわけではありません。
泉丘や二水に進学したものの、高校でついていけなくなる人も少なくありません。
また、志望校を下げたとしても、そこで上位の成績をキープして希望する大学へ進学できたという人もいます。
いずれにしても、直前での志願変更というのはとても勇気がいることです。
第1志望を目指してずっと頑張って来て、さあ本番です!というタイミングで志願変更してしまうと、プッツリと気持ちが切れてしまう人もいます。こういうタイプは安全策をとったとしても上手くいかないでしょう。
逆に、受験生本人がモヤモヤから解放されて、晴れやかな気持ちで本番に挑めるということもあるでしょう。こういう場合は志願変更も良い結果につながることが多いでしょう。
どちらにしても、大切なのは受験する本人の意志です。なんとなく周囲の人の意見に押し切られて志望校を決めてしまっている場合などは要注意です。
昨年もこの話をしましたが、ベストな選択にこだわり過ぎるあまりベターな選択を捨てることのないように気をつけましょう。
仮に不合格となった場合の「その後のプラン」が全く準備されていない人が多いように思います。無謀な出願になっていないか、よく考えておきたいところです。合格・不合格という目先の結果だけを考えるのではなく、高校に入ってからどうするのかということもきちんと準備しておくべきだと思います。
最近では、高校入試を勝敗で語るような人が増えてきています。不合格だからといって敗れたわけではありません。入試に向けて準備をしてきたのであれば、その分学力は伸びているでしょうし、何より頑張ったことが無になるわけではありません。勉強はその後も続いていくものです。そのことを忘れずにいてくださいね。