入試が終わって準備講座が始まり思うこと

国公立後期の結果待ちではありますが、塾生の入試がすべて終了しました。
今年度の大学受験では、東北大学・名古屋大学・大阪大学・奈良女子大学の合格者が出ました。
開校して初の大学受験を迎えてから11年連続で国公立大への合格者が出ました。
高校受験の方は、泉丘2名、小松1名、桜丘1名となっております。
ここ5年でもっとも受験生の少ない年度でしたが、みんなよく頑張りました!
合格という結果はもちろんですが、数学の点数がしっかり取れていたことが何より嬉しいですね。
泉丘に合格した2人はともに80点を超えており、採点が厳しいと言われる中でしっかりと得点できていました。
昨年も塾生の数学の点数はなかなか良かったのですが、近年の中高生の数学力の低下を目の当たりにして、私も危機感を抱きました。
少なくとも塾生に対してはマトモな数学の勉強をやってもらいたいということで、指導方針を徹底しました。
今年も、問題集を何周も解かせたり過去問をゴリゴリやらせたりという苦行を課すような指導は一切やっていません。
数学的に理解しておくべきこと、問題に対してどのように向き合うかということ、正しいことを確認すること、そういう最低限のことだけを伝えて、あとはたっぷりとそして自由に考えてもらうということを大切にやってきました。
おそらく他の厳しい塾に比べると、勉強量は半分くらいなのかもしれません。
それでも、きちんと結果は出るものです。というか、そういう勉強が当たり前になってほしいと考えています。
そして、入試が終わってすぐに新高校1年生の準備講座が始まりました。
最近では高校生も指導する塾が増えてきて、この時期は「先取り学習」が大事と言われるようになりましたが、個人的にこの時期の先取りは百害あって一利なしだと思っています。また、私の時代から続く、春休みに課題を丸投げするだけの学校の事前課題も無くすべきだと思っています。
大事なことは、中学校までの(高校入試での)勉強法をきちんと反省し、高校での勉強スタイルに切り替えることです。
高校の数学ではどういうことを気をつけるべきか、それを知っているだけでも学習効果はかなり変わってきます。
やり方がマズいというのはありますが、そういうやり方に至ってしまう思考の方が問題なのです。
まずは、考え方をしっかりと変えていくことが大切だと思っています。毎年、準備講座ではそういう点をしつこいくらい受講生に伝えています。