夏休みも終わりに差し掛かると、溜まった学校の課題を一気に終わらせるという光景に出会します。
一種の風物詩みたいなものですね!
私のような不真面目な学生だった者からすると「ああ、もうそんな時期になったか」と思わず目を細めてしまう光景です。
一方で「ちゃんとやらないと!」と思っている人もかなりいるようです。なんか申し訳ないです。
まあ、ちゃんとやるに越したことはないのですが「それにしてもなあ」という課題が多いのも事実です。
数学の場合は、問題集の指定された番号の問題をやってくるというのがよくある課題です。
で、その問題集というのが、無駄に難しい問題ばかりで構成されていてやる意味がほとんどないというケースであることがよくあります。
とくに進学校になるほどその傾向が強くなります。
難しくても、基礎的な内容を掘り下げるようなものであれば価値があるのですが、あまりそういうタイプの問題は見かけません。
やっているのに全然力がつかないというのは、こうしたことが大きく影響しているように思います。
そんな問題集をやるくらいなら、教科書の例題をちゃんと理解することを優先してもらいたいです。
教科書の例題なんてやっても難しい問題に対応できない、なんて思っている人もいるようですが、本当に教科書の例題をすべて解けるでしょうか?
実は、進学校の生徒であっても教科書の例題をきちんと理解できていない生徒がたくさんいます。
そんな状況なのに、入試問題のようなものをやったところで「これはこうしとけばいいのか」程度の浅い理解しか得られません。
難しい問題に対応できない場合は、基礎の部分に問題を抱えているということが大半です。
指導していていても、「んじゃ、これの定義から考えてみようか?」みたいな話を振ると「???」みたいな顔をされることも珍しくありません。
そんな風にして、無駄に難しい問題ばかりやらされて、苦手意識を植え付けられてしまう人もたくさんいます。
本来、進学校に合格する生徒であれば正しく理解する能力は十分にあるはずなのですが、目先の点数や偏差値を追いかける(これは生徒本人だけではなく指導者や保護者の方にも言えることです)あまり、おかしな方向に進んでしまっているケースが後を絶ちません。
そうならないためにも、もう少し余裕をもって勉強できるようなスケジュールや課題を考えていく必要があるのではないかと思います。