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偏差値70の壁を超える「当たり前」の作り方

偏差値70の壁を超える「当たり前」の作り方
塾長

金沢市の数学専門塾「至誠塾」の塾長です。花粉にやられてしまっております!

今春も大学受験・高校受験という大きなイベントが終わり、生徒たちがそれぞれの進学先へと羽ばたいていきました。生徒たちには「合格がゴールではない」ということを常々伝えています。きっと次のステージでも充実した日々を送ってくれることでしょう。

というわけで、今回は石川県のトップ校(金沢大附属、金沢泉丘、金沢二水など)に合格した生徒たちの姿を日々見守る中で、改めて感じたことを綴っていこうかなと思います。これから上位校を目指すお子様を持つ保護者の方、そして受験生本人に、ぜひ読んでいただきたい内容です!

成功の秘訣は「シンプル」

まず最初にお伝えしたいのは、志望校に合格するために必要な要素は、極めてシンプルであるということです。特別な裏技であったり、魔法のような方法が存在するわけではありません。

しかし、そのシンプルなことを「当たり前」に、かつ「極めて高い水準」で実行できるようになるためには、自分自身への厳格な規律が必要となります。当塾では、その指導のベースとして「4つの指針」を掲げています。

4つの指針
  • 継続的な学習習慣
  • 定期的なチェックと復習
  • 体系的な知識の獲得
  • テスト対策ではなく、理解を深めるための勉強

これらは、勉強の習慣がある人にとっては「何を今さら」と感じることかもしれません。しかし、この4つを「どこまで徹底できているか」という基準こそが、偏差値70の壁を超えるための境界線となるのです。

「日常」を変えていくこと

偏差値70を超えていく生徒たちに共通しているのは、勉強が「特別なイベント」ではなく「日常の1コマ」になっているという点です。

一般的に、毎日数時間机に向かうことは「頑張ってやること」と見なされることが多いと思います。しかし、彼らにとっては、勉強というものが、顔を洗ったり歯を磨いたりすることと同じような、日々の中に当たり前に存在するルーティンとなっています。

「自律」の重要性

もっとも重要なことは、そうした生徒たちは、誰に言われるわけでもなく、自らの意志で机に向かっているという点です。

「親に言われたから」「学校の課題があるから」といった外部からの圧力で動いているうちは、本物の習慣にはなりません。強制された勉強は、監視の目が届かない場所では容易に崩れ去ります

偏差値70に到達する生徒たちは、自らの目標に対して責任を持っています。やる気の有無に関わらず、決まった時間になれば当然のように机に座り、やるべきことを粛々と実行するのです。

塾長

当塾の自習室は、そうした生徒たちにとって最良の環境となっているようです。

この「自律」こそが、習慣を日常へと昇華させる唯一の手段と言えるでしょう。自習室で静かに問題と向き合う生徒たちの姿からは、主体性のないネガティブな様子や余計なプレッシャーを感じることはほとんどありません。ただ、自分自身の目標と誠実に向き合う時間が流れている、そんな印象を強く受けます。

「復習」は理解度を見るもの

二つ目の指針である「復習」においても、自律の精神は不可欠です。多くの生徒は、一度正解した問題に対して「理解した」と判断して満足してしまいます。しかし、実力を伸ばしていく生徒たちは違います。

正解したという事実以上に、「その解法に論理的な隙はないか」「もっと普遍的に使えるアプローチはないか」と、自分自身の思考を厳しく問い直します。

思考力を高める作業

「誰かにチェックされるからやる」のではなく、自分自身の理解に責任を持つというのも彼らの特徴の1つです。

例えば、以前解いた問題を、忘れた頃にもう一度ゼロから解き直し、論理展開に淀みがないか、条件の確認に漏れがないかを精査するといったことを、当たり前のようにやっているのです。

彼らにとって復習とは、自分の思考の中に潜む「曖昧さ」を取り除き、理解の純度を高めていくプロセスなのです。この「自分で自分を律する」復習こそが、試験における安定感(学力的にもメンタル的にも)を生み出します。

知識を「体系」で捉える

三つ目の「体系的な知識」は、当塾が最も重視している部分であり、数学においても重要な要素です。

数学が苦手だという人は、単元ごとに知識を「点」で暗記しようとするケースが多いように思います。

実際に指導をしていても、中学数学で学ぶ「展開・因数分解」と「方程式」、そして「関数」といった一連の流れを、別々の単元としてバラバラに記憶してしまっている人がかなりいるように思います。

そうした単元の繋がりを考えたり、1つのセットとして捉えたりする力は、抽象的なものを扱っていく上でも重要な能力の1つとなります。

思考力を育む

一方で、上位校へ進む生徒の頭の中では、これらが、例えば「多項式の操作」だとか「数式による対応の扱い」といった一つの大きな体系によって繋がっているのです。

問題を解く際も、どの単元の問題かを考えるのではなく「どういう構造か」を考えることを優先して、何をすべきかとを判断していることが大半です。

こうした「体系化」は、教えられたことを受け取るだけの受動的な姿勢では不可能です。

人から与えられた知識をただ飲み込むのではなく、自分なりに咀嚼して理解を深めていくという主体的な姿勢は、忘れても自分で論理を辿って答えを導き出せる「本物の思考力」を育みます。

先にあるものを見つめる

4つ目の指針は、「テスト対策ではなく、理解を深めるための勉強」です。

点数そのものを第一の目標に据えてしまうと、その途端に視野が狭まってしまいます。

「どうすれば問題が解けるか」というテクニックや表面的な解法を覚えることで、短期的には点数が上がるかもしれませんが、知らない問題が出題されたり、解法を忘れてしまったりして手が止まってしまう人をたくさん見てきました。

テストの先にあるもの

上位校を狙う生徒たちは、勉強の目的を「点数」ではなく「事象の理解」に置いています。

「なぜこの定理が成立するのか」「なぜこれで答えが出るのか」ということを、自分が納得がいくまで考えるのです。「これを使えばいいのか」といった表面的な方法を知って満足するようなことはあまりないように思います。

この探究心・知的好奇心こそが、結果的に深い理解をもたらし、難問を紐解く力を養うことになります。点数を追うのではなく、理解を深めるという姿勢の結果として、高い学力や合格が後からついてくるというのが、本当のところなのです。

当たり前のレベルを上げられない時は?

ここまで読んで、「それは理想論だ」「うちの子にはそんなストイックな真似は無理だ」と感じられた方もいらっしゃるかもしれません。実際、自分一人でいきなり「偏差値70の基準」まで自分を引き上げるのは、並大抵のことではありません。

では、自律できない人は、上位校を諦めるしかないのでしょうか?

私の答えは「NO」です。最初から自律できている生徒などほとんどいません。大切なのは、「基準が高い環境」に身を置き、まずは形から「真似」をしてみることです。

意志の力に頼らない

多くの人が誤解しているのは、「自律=強い意志の力」だと思っている点です。しかし、実は偏差値70を超える生徒ほど、自分の「意志の弱さ」を自覚しています。だからこそ、彼らは「仕組み」によって自分をコントロールしています。

  • やる気の有無に関わらず、決まった時間に塾に来る
  • スマホを物理的に触れない場所に置く
  • 高め合えるライバルと勉強できる空間に身を置く

「当たり前」のレベルを上げるとは、根性を鍛えるなどということではなく、「それをやらないと気持ち悪い」という環境に自分を馴染ませることだと考えられます。

「小さな成功」を積み上げる

当塾が提供するのは、単なる授業ではなく「基準の転換」と言っていいかもしれません。

「なんとなく」が「論理」によってスッキリとする瞬間は、霧が晴れるような爽快感があります。そのちょっとした体験の積み重ねこそが、「もっと知りたい」という知的好奇心の芽を育てます。

そのきっかけを提供するのが当塾の授業であると考えています。同じようなパターンを繰り返しやるような勉強では得られないものを提供することで、大きな飛躍につながっていると確信しています。

当塾の「当たり前」の基準

ここまで述べたことは、決して一部の天才にしかできない話ではありません。

「やらされる勉強」を捨てて、自らの目標に対して責任を持つ

まずは、自分の頭の中を書き換えることから始めていきましょう。普段の勉強から以下のことを意識してほしいと思います。

  1. 習慣作り:自分で決めた時間になったら机に座る。自分自身との約束を守る。
  2. 復習の質:自分の言葉で思考を説明できるようにする。
  3. 体系的な視点:「なぜ?」を大切にし、既知の知識との繋がりを考える。
  4. 確実な理解:最短距離を急がず、1つ1つ理解を積み上げる。

偏差値70という数字は、こうした地道な学習の積み重ねの結果に過ぎません。一人でできなければ、誰かの手を借りて、「当たり前」を高めていけばいいのです。

塾長

そのためのお手伝いをするのが当塾の役目の1つです!

「自己に厳しく」というスピリット

実は、当塾の設立時の教育理念は、シンプルに「自己に厳しく」というものでした。この理念は、だんだんと塾生たちにとって「当たり前」のこととなって浸透してしまったので、現在は別の言葉を掲げています。

しかし、この精神は今でも当塾の根幹にある考え方です。それは、自分の可能性を誰よりも信じ、真摯に向き合うということです。

過去の卒業生たちの成績表を整理しながら、いろいろと考えたことを記事にしました。また、こうしたことをぼちぼちまとめていきたいですね!

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