さて、センター試験まで120日ほどになりました。
などとテンパってしまう人もいるかもしれません。
あるいは
と余裕綽々の人もいるかもしれません。
いずれにしても、時間を変えることはできないので焦っても仕方がありません。
120日でやれることを、きっちりとやりきることに全力を注ぎましょう。
これからの時期、受験生は1日の貴重さ、あるいは時間の貴重さというものを身に沁みて感じることでしょう。
時間の価値というものを忘れないで欲しいなと思います。
前置きが長くなりましたが、今日はセンター数学の話でもちょろっとしておこうと思います。
これからの時期、少しずつセンターの対策にも力を入れていこうと思っている人もいるでしょう。すでに少しずつ始めているという人もいるかもしれません。
そんなとき、いわゆる黒本や青本など、各予備校が出している実戦問題集を使って練習するという人も多いでしょう。
センターと同じ60分で解いて、自己採点して、解説を読んで復習して・・・という感じでしょうか。
もちろん、そうした練習は時間感覚を養ったり、マーク式に慣れるという意味では有意義なものです。
しかし、個人的に現役生に気をつけて欲しいのは、実際に解いているときの状態です。
今日の演習でも複数人が同じような失敗をしていたのですが、それは「問題文をしっかり読まない」という超初歩的なミスです。
と叫びたいところですが、やはりマーク式の場合は「なんかちょっと違う」わけです。
とくに数学の場合、普段やっている問題集などでは問題文は数行で終わるようなものがほとんどです。それを読んで、そこから解答を自分で組み立てていくわけです。すなわち、自分で自由に解くことができるわけです。
しかし、センターの場合のそれは「問題文」ではなく「解答の一部」みたいなものであるわけです。これが案外、時間を無駄にしてしまう原因になっていたりします。
まず、「この問題はこう解くんや!」という紋切り型(いわゆる解法暗記です)のやり方ばかりになっている人は、最短距離を進む癖が意図せずに付いてしまっていることが多く、少し回り道をして解いてあるような場合に、途中で「???」となることが多いようです。最短距離の一本道しか知らないせいで、回り道をした時にどこを歩いているのか道を見失ってしまう可能性が高いのかもしれません。
最初の方で値を求めるところまでは行くのに、せっかく求めた値の意味がわからず、次にすることと繋がらないという人は案外多いように思います。こうした人は、結局、解き方を理解しているだけで問題そのものについてはほとんど理解できていない可能性があります。
また、これは心理的な問題なのかもしれませんが、どうしても空欄に目が行ってしまいがちになる人も多いようです。今回のうちの塾生の失敗がコレです。空欄を埋めることに意識を取られ過ぎて、その前後のちょっとしか読まずに解こうとするパターンですね。全体として何をしようとしているかは、常に確認をしておきたい部分です。
こうしたことは、普段勉強しているときにはあまり見えてこない部分で、マーク演習の時にいきなり表出することがあります。それが原因で、さらに焦ってしまうということもあるでしょう。
単に時間を測って演習して、ささっと復習しておしまい、ではもったいないので、解いている最中にどのようなことが起こっているかを冷静に振り返ってみることが大切です。その上で、本番までにどのように対策をしていくかを考えていきましょう。
なお、本番というのは想定外の事態が起きるものです。どれだけ想定しても、それ以上のことが起こります。
昨年度はそうした部分も含めて、あれこれシミュレーションをしたのですが、本番前日から数十年ぶりの大雪に見舞われるということが起こりました。
生徒の中には、自宅から会場へ行けない可能性もあるということで、急遽ホテルを押さえたという人もいました。
そういうものは仕方ないですが、自分でコントールできる部分については、できる限りの対策はしておきたいですね。