受験を終えた皆さんの中には、毎日遊びまくっている人もいれば、ゲットしたばかりのスマホに夢中だという人もいるでしょう。一方で、高校の勉強を先取りしてやっているという人もいるようです。そんな中で、受験の終わった中学3年生から以下のような質問メールをいただきました。
というわけで、まずは「合格発表までの期間が大切」という話ですが、根拠はまったくありません。なので大切と言えば大切ですし、別にそうではないと言えばそうではありません。特別なことはありません。
よく、「こういう時期に気を抜くやつはあーだこーだ」という精神論を持ち出す人がいますが、その手の話は信じてはいけません。少なくとも数学ができるようになりたいのであれば、そうした眉唾物の話に振り回されてはダメですよ(笑)
また、スタートダッシュが大切だ!みたいな感じで高校の勉強の先取りが大切だと主張する人もいると思いますが、確かに短距離走のようなものではスタートですべてが決まると言っても過言ではありません。しかし、長距離走のようなものではスタートよりもっと他に大切なことがあります。
で、スタートダッシュが大切だ!みたいに主張する人は、そんなこと言っておきながら、後になって
などと言ったりもするので、もう、何というかアレなんで信用できませんよ(笑)
とりあえず「なんとなく気分で言っている」という人がほとんどなので「ふ〜ん」くらいに思っておきましょう。
正直なところ、この時期の先取りでつく差なんてそんな大したものではありません。
むしろ、受験のために我慢していたやりたいことをパーッとやってストレスを発散した方が心身のためにも良いでしょう!!
はい、分かっております(笑)
勉強をしたいけど何をやったらいいかって話ですよね。これについては、毎年同じことを言っていますが
を第1に考えてもらいたいです。とくに、答えは出せるんだけど、どうしてそれで答えが求まるのかよく分からないものについては徹底的に考えてみて欲しいなと思います。実際に深く考えてみると「案外分かっていないことが多い」ということに気づきます。そうした部分は高校数学をやっていく上でも「穴」になる可能性があります。もっと大事なこととして、そういう「何でだろう」あるいは「本当だろうか」という思考を持たずに高校へ進むと、その先の勉強がかなり大変なことになります。素直と言えば聞こえはいいのですが、何でもかんでも受け入れるというのは少々問題がある態度だと思ってください。
また、高校数学の世界がどんなものかを知りたいという知的好奇心に溢れた人もいると思います。そういう人には、数学ガールなどの本がおすすめです。シリーズが増えましたが、オススメはこちらです。数学を学ぶ上で大切なことがたくさん書かれています。
もっと本格的なのが良いという人には、かなり骨太ですがこういうのもあります。
また、本格的ですがライトなものがいいなあという人にはこちらがおすすめです。
気をつけて欲しいのは、「問題集を買ってきて問題をたくさん解く」というスタイルから一旦離れることです。
とくに、数学を得意科目にしたいとか、中学では苦手だったけど高校では頑張りたいと思っているような人は「教科書を丁寧に読む」ということができるようになって欲しいなあと思います。もちろん、ただ読むだけではダメですよ。手を動かしながら頭を使って読むのです。